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2月11日出展|賃貸向けXGS-PONで全戸10Gbps化

JANOG57出展

開催期間:2月11日〜2月13日

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JANOG57出展
賃貸でも本当に各戸で10Gbps使えるの?
物理的にはXGS-PONで上下対称の最大10Gbpsを各住戸へ提供可能です。今回の導入はFTTHの構内PON方式を採用し、AirLiveのMINI XGS-PONで実装。とはいえ実効速度は契約プラン、分配比、同時利用者数などに左右されます。
導入すると住人やオーナーにどんなメリットあるの?
入居者はWeb会議や大容量アップロード、4K/8K視聴が快適になり低遅延化が期待できます。オーナー側は物件価値の向上や保守コスト低減(電源レススプリッター)、WDMで段階導入でき投資負担を抑えられます。

賃貸マンションに届いた10Gbps時代――ロイヤルパークス有明でのXGS-PON導入

集合住宅向けの通信インフラ設計・技術支援を行う株式会社テンフィートライトは、東京都江東区の賃貸マンション「ロイヤルパークス有明」(施工:大和ハウス工業、インターネット提供:D.U-NET、総戸数642戸)において、AirLive社製のMINI XGS-PONを用いた構内光配線(FTTH)インフラを導入しました。これを皮切りに、賃貸マンション市場における次世代通信規格であるXGS-PONの国内展開を本格化します。

今回の導入は、映像配信の4K/8K化やテレワークの常態化といった利用環境の変化を踏まえ、賃貸物件においても「高速・大容量・低遅延」を満たす通信基盤の整備が不可欠だという判断によるものです。従来、分譲マンションでは棟内光配線方式が導入される一方で、賃貸ではLAN配線方式が主流でしたが、将来の需要を見据えたFTTH化を賃貸市場でも進めていく狙いがあります。

テンフィートライト、次世代通信規格「XGS-PON」による賃貸マンションの全戸10Gbps化(FTTH)を本格展開 画像 2

導入の位置づけと目的

テンフィートライトは、各住戸まで光ファイバーを直接引き込む構内PON方式に着目し、施工性・コスト・将来性の観点から賃貸マンションへの採用を推進しています。本件ではAirLive製MINI XGS-PONを採用し、実際の大規模賃貸物件に適用することで、運用面や設計面のノウハウ蓄積を図ることが目的です。

導入により、入居者向けの回線品質を高めると同時に、物件の市場価値向上を目指すことが期待されます。設備面では既存設備との整合や段階的な移行を考慮した設計が可能であり、オーナー・事業者側の負担を軽減しつつFTTH化を推進できる点がポイントです。

MINI XGS-PONの特長とWDMによる既存資産活用

今回導入されたAirLive社製「MINI XGS-PON」は、次世代PON規格であるXGS-PON(10-Gigabit-capable Symmetric Passive Optical Network)に準拠し、上り・下りともに最大10Gbpsの対称型通信を実現します。映像配信やビジネス用途での大容量アップロードなど、現代の利用ニーズに応える設計です。

また、各階の中継設備に電源を必要としないスプリッター(パッシブ素子)を採用している点が大きな特徴です。電源を必要としないことで設備の信頼性向上、保守コストの削減、設置の省スペース化が図られます。

MINI XGS-PONの具体的メリット

  • 対称10Gbps通信:アップロード・ダウンロード双方で最大10Gbpsを実現し、Web会議や大容量データ送信に対応。
  • 電源レス中継(パッシブスプリッター):共用部停電や機器故障時の通信断リスクを低減。電気代が不要で将来のメンテナンスコストも圧縮可能。
  • 省スペース設置:小型筐体により既存のMDFや盤内への設置が容易。
  • サプライチェーンの信頼性:AirLive製品は台湾国内で設計・製造され、品質とセキュリティ基準を満たしている点が強調されている。

AirLive社は1993年創業の台湾本社を持つネットワーク機器メーカーで、PON製品に加え4G/5G、L2/L3スイッチ、Wi‑Fi製品、監視カメラなど多様なラインナップを持ち、クラウドでの管理サービスも提供しています。テンフィートライトはこうしたサプライチェーンの信頼性も選定理由の一つとして挙げています。

WDM(波長分割多重)による段階的移行と資産活用

テンフィートライトは、既存資産を活かしつつXGS-PONの導入を進めるために、PONに特化した「MINI WDM」装置群を活用します。特に「OLT-2XGS-WDM」は、1本の光ファイバー上で既存のGPON(2.5Gbps)と次世代のXGS-PON(10Gbps)を共存させることが可能です。

このWDM技術により、建物全体の設備を一度に全面更新する必要はなく、以下のような運用が可能になります。

  1. 高スペックを希望する住戸にのみXGS-PONを割り当てる混在運用
  2. 段階的に既存のGPONからXGS-PONへ順次移行する計画的なアップグレード
  3. 設備投資を抑えつつ物件のグレードアップを実現するハイブリッド運用

テンフィートライトは、WDMを活用した柔軟な導入戦略を訴求しており、設備コスト管理や入居者のニーズに応じた提供が可能になる点を強調しています。なお、今回のJANOG57での展示では、このWDM対応装置「OLT-2XGS-WDM」が国内初展示として紹介される予定です。

JANOG57での展示概要とテンフィートライトの取り組み

テンフィートライトは、MINI XGS-PONおよびWDM対応装置の実機を展示するため、2026年2月11日(水・祝)から13日(金)まで大阪で開催される「JANOG57 Meeting in Osaka」に出展します。会場はナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター(大阪市北区)で、イベントの詳細は公式サイト(https://www.janog.gr.jp/meeting/janog57/)で案内されています。

出展では、構内PON方式およびXGS-PONの実装事例や設計知見の共有、WDM対応装置「OLT-2XGS-WDM」の実機展示が予定されています。実機展示を通じて、設計者・施工者・事業者に向けて具体的な導入イメージや運用上の留意点を示すことが目的です。

展示の狙いと来場者が得られる情報

JANOG57での出展では、以下のような情報が提供されます。

  • 構内PON方式の実装事例と設計上のノウハウ
  • XGS-PON導入に伴う運用面・施工面での留意点
  • WDM装置を用いた既存GPONとの共存方法および段階的移行モデル
  • 実機を用いたデモンストレーションによる性能確認

これらの情報は、賃貸マンションのオーナーや管理会社、通信事業者、設計施工者にとって、導入判断や物件設計の検討材料となる内容が中心です。展示によって、理論だけでなく実装に関する具体的な確認が行える点が重要視されています。

テンフィートライトの役割と企業情報、導入に向けた整理

テンフィートライトは1998年の創業以来、マンション向けインターネットサービスを全国で展開してきた実績を持ち、災害時の情報共有ツールやインターホンアプリの企画・設計・開発なども手がけています。企業としては通信とソフトウェアを組み合わせたサービス創出を掲げ、集合住宅の住まい手に近い位置で課題解決を行っています。

本社所在地や代表者、提供戸数といった基本情報も公表されています。所在地は東京都中央区日本橋2-16-11 日本橋セントラルスクエア7F、代表者は代表取締役 相川 太郎、ITサービス提供戸数は227,955戸(2025年9月現在)です。企業情報や製品情報の詳細は会社サイト(https://www.10fw.co.jp)およびAirLive製品紹介ページ(https://www.10fw.co.jp/airlive/)で確認できます。

導入検討のためのポイント整理

賃貸マンションでXGS-PONを検討する際のポイントを整理します。まず、物件ごとの配線方式やMDF等の設備状況の確認が必要です。次に、入居者層のニーズに応じた提供プラン(GPON併存やXGS-PON専有)を設計し、段階的な投資計画を立てることが重要です。

テンフィートライトは物件の規模や構造に合わせた最適設計と技術提供を行うことを明示しており、導入に際しては現地調査・設計支援・技術サポートを組み合わせた支援を提供する体制が想定されます。設備更新の全面実施と段階的移行の双方に対応できる点が採用のポイントです。

この記事の要点まとめ
項目 内容
導入物件 ロイヤルパークス有明(東京都江東区、総戸数642戸、施工:大和ハウス工業、インターネット提供:D.U-NET)
採用機器 AirLive社製「MINI XGS-PON」、WDM装置「OLT-2XGS-WDM」(MINI WDM)
技術仕様 XGS-PON:上り下り共に最大10Gbps(対称)、GPON:2.5Gbps(既存)と共存可能(WDMによる)
導入方式 構内PON方式(各住戸まで光ファイバーを直接引き込むFTTH)、パッシブスプリッターによる電源レス中継
展示イベント JANOG57(会期:2026年2月11日~13日、会場:ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター、URL:https://www.janog.gr.jp/meeting/janog57/)
企業情報 株式会社テンフィートライト(本社:東京都中央区日本橋2-16-11 日本橋セントラルスクエア7F、代表:相川 太郎、ITサービス提供戸数:227,955戸(2025年9月))
参照リンク テンフィートライト:https://www.10fw.co.jp / AirLive製品:https://www.10fw.co.jp/airlive/

以上の通り、本件は賃貸マンション市場におけるFTTH普及を見据えた実践的な導入事例であり、XGS-PONとWDMを組み合わせることで既存資産を活用した段階的な移行が可能となる点が特徴です。JANOG57での実機展示を通じて、設計・施工・運用に関する具体的な検討材料が提供されることになります。