松戸のレモン、住宅街と井戸で今が最盛期
ベストカレンダー編集部
2026年2月6日 09:42
松戸のレモン収穫最盛期
開催期間:9月15日〜2月28日
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住宅街に根付いた“松戸のレモン”──鵜殿シトラスファームの今
松戸市新松戸の住宅街で育てられている「松戸のレモン」が、2026年2月現在、収穫の最盛期を迎えています。鵜殿シトラスファームは20年以上の栽培歴史を持ち、約30年前に鵜殿さんが園芸店で残った3本の苗を植えたことが始まりとされています。現在はレモンを中心に多彩な柑橘を栽培し、直売所「MONPE(モンペ)」には旬の果実を求める来店者が訪れています。
この地域の栽培は単に偶然の産物ではなく、住宅街特有の環境と、近年整備された自社井戸による水分管理という2つの要素が組み合わさることで成立しています。鵜殿シトラスファームで育つ柑橘は香りが高くジューシーで、収穫期の実は市場や直売所で提供される鮮度の高い商品として評価されています。
立地が生む利点と旬の到来
新松戸の住宅街は建物や舗装面の影響で夜間の気温低下が緩やかになるため、寒さに弱いレモン類の栽培に有利な面があります。こうした都市部ならではの保温効果を活かし、鵜殿シトラスファームは栽培環境を整えてきました。
加えて、近年の気候変動に伴う猛暑や乾燥に対しては2024年に自社井戸を新設し、安定した灌水体制を確立しています。これにより夏場の水分ストレスを抑え、樹勢を保ちながら果汁の豊富な大玉の実を収穫できるようになりました。
灌水と都市の保温が支えた生育管理
鵜殿シトラスファームの栽培を支える二つの柱は、住宅街の保温効果と自社井戸による水分管理です。住宅地の環境を利用して夜間の冷え込みを緩和しつつ、井戸からの灌水で夏季の乾燥を補うことで、レモンの生育に必要な条件を整えています。
とくに2022年7月の猛暑では落葉による収量減を経験しており、その反省から灌水体制の強化が進められました。鵜殿 崇史(うどの たかふみ)さんは、井戸を掘ったことや日々こまめに灌水することが現在の安定した作柄につながっていると説明しています。灌水は病気の発生抑制や生理落葉の防止にも寄与しているとされています。
具体的な対策と効果
灌水により樹木が水分不足によるストレスを受けにくくなり、果実の肥大や果汁の蓄積が促されます。これにより収穫されるレモンは香りが強く、ジューシーで、皮も比較的薄く調理に使いやすいものが揃うようになりました。
また、都市部の保温効果は凍害や極端な低温による被害を軽減する役割を果たします。これらの効果を組み合わせることで、鵜殿シトラスファームは季節変動の影響を受けにくい栽培体制を築いています。
ラインナップと品種ごとの特徴
現在、鵜殿シトラスファームではレモンを中心に合計10種の柑橘類を栽培しています。プレスリリースで明記されている品種については以下の通りです。品種ごとに食味や用途が異なり、料理や加工、飲料に活用されています。
明記されている代表的な品種の特徴を整理し、続いて栽培体制の概要を示します。記載された品種以外にも計10品種を栽培している旨は公表されています。
- 優レモン(ゆうレモン)
- 看板品種。酸味がまろやかで皮が薄く、皮ごと料理に使えるのが特徴。
- 璃の香(りのか)
- 日本生まれの新品種。大玉で果汁が極めて多く、種が少ない。
- ライムクワット
- 金柑とライムの交配種で、山椒のようなスパイシーな香りが特徴。
- ベルガモット
- 非常に香りが強く、紅茶の香り付けなどで知られる希少な柑橘。
- その他の栽培品種
- フィンガーライム、ピンクレモネードレモンを含む全10種を栽培。
上記のうち、優レモンは皮が薄く調理向きで、璃の香は果汁重視の用途に適しています。ライムクワットやベルガモットは香りに特徴があり、加工品や飲料の香味付けに用いられます。フィンガーライムは食感や見た目のアクセントとして活用されることが多く、ピンクレモネードレモンは色味や風味で差別化が図られています。
鵜殿シトラスファームが目指すのは、品種ごとの特性を活かした安定生産であり、適切な水分管理と都市部の環境を併せて活用する栽培方針に基づいています。
直売・加工・販売ルートの詳細
鵜殿シトラスファームの収穫物は直売所や併設カフェ、提携する菓子店やジェラート店などを通じて消費者に届きます。直売・販売の拠点ごとに提供する商品や営業時間、連絡先が定められており、地域内外で消費できる流通網が整っています。
以下に、プレスリリースに記載された各販売拠点の詳細情報を整理しています。営業期間や定休日・価格なども明示されていますので、利用の際の参考になります。
- 直売所「MONPE(モンペ)」
採れたての柑橘を直接購入できる直営店。防カビ剤・ワックス不使用の新鮮な実を提供しています。
住所:千葉県松戸市新松戸6-16
TEL:090-4955-4543
営業期間:9月中旬~2月下旬
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜(ただし月曜日が祝日の場合は翌火曜日が定休)
URL:https://udono-citrusfarm.com/ - カフェ「M+(エムプラス)」
MONPE併設のカフェ。農園直売ならではのフレッシュドリンクを提供しています。
11月より「ベルガモットミルクティー(500円)」などをメニューに加えています。営業時間は10:00~17:00、定休日は月曜・火曜です。
- パティスリーハヤトヤマダ
鵜殿シトラスファームの「優レモン」を使用したレモンケーキ「松戸レモン」を販売しています。
住所:千葉県松戸市秋山1-16-2 DAICHI B.L.D秋山 1F
TEL:047-382-6897
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
URL:https://patisserie-hy.com/ - ヤヨイ東京(ジェラートショップ)
2023年夏に東京・三軒茶屋にオープンしたジェラート店で、世界一を受賞したパティシエが作る商品を提供しています。
鵜殿シトラスファームで収穫された「ベルガモット」と「ライム」を使ったジェラートを提供。住所は東京都世田谷区太子堂2-23-10で、営業時間・定休日はInstagramプロフィールに最新情報が記載されています。URL:https://shop.team-yayoi.com/
流通と商品の特徴
直売所では防カビ剤・ワックス不使用の果実を直販し、味や香りの良さをそのまま届ける方針です。併設カフェや菓子店では、農園直送の素材を活かした加工品やドリンクが提供されます。
こうした販売ルートは、生産と消費の距離が近い都市型農業の一形態として機能しており、地元産の柑橘を多様な形で消費できる仕組みが整っています。
今回の要点まとめと基本データ
以下の表は、本記事で取り上げた主要事項を整理したものです。収穫の最盛期、栽培の背景、主要品種、販売拠点、連絡先や営業情報など、プレスリリースの情報を網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年2月5日 14:10(松戸市発表) |
| 生産者 | 鵜殿シトラスファーム(鵜殿 崇史) |
| 栽培開始の経緯 | 約30年前に園芸店で手に入れた3本の苗を植えたことが起点 |
| 栽培環境の特長 | 住宅街の保温効果(ヒートアイランド現象)と自社井戸による灌水で生育管理 |
| 井戸設備 | 2024年に自社井戸を新設し、夏場の乾燥対策を実施 |
| 栽培品種(主なもの) | 優レモン、璃の香、ライムクワット、ベルガモット、フィンガーライム、ピンクレモネードレモン 他(計10種) |
| 現在の状況 | 収穫最盛期。灌水による安定生産で例年より良好な作柄 |
| 直売所(MONPE) | 住所:千葉県松戸市新松戸6-16 / TEL:090-4955-4543 / 営業期間:9月中旬~2月下旬 / 営業時間:10:00~17:00 / 定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜) / URL:https://udono-citrusfarm.com/ |
| 併設カフェ(M+) | 営業時間 10:00~17:00、定休日 月曜・火曜。11月より「ベルガモットミルクティー(500円)」を提供 |
| 取扱店舗 | パティスリーハヤトヤマダ(松戸市秋山)、ヤヨイ東京(東京都世田谷区三軒茶屋)など |
以上がプレスリリースに基づく内容の整理です。松戸のレモンは住宅街という立地と井戸による灌水を組み合わせた管理で、香りと果汁に富む果実を安定的に生産しています。販売は直売所や関連店舗を通じて行われ、地域の食文化の一端を担う存在として位置付けられています。