7月1日公開予定『Feel/Unfeel』感覚可視化
ベストカレンダー編集部
2026年2月2日 17:41
Feel/Unfeel制作発表
開催日:7月1日
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知られざる感覚の困難を映像化する意義と公開の見通し
ドキュメンタリー映画『Feel/Unfeel フィール/アンフィール -感覚過敏と感じない社会』の共同制作が、八艶合同会社、株式会社Innochi(イノチグラス)、株式会社クリスタルロード(感覚過敏研究所)の3社により決定しました。プレスリリースは2026年2月2日 16:00に発表されており、現在は2026年夏公開(予定)に向けて制作が進行中です。
本作は、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚といった五感に関わる「感覚過敏」と、刺激を感じ取りにくい「感覚鈍麻」という現象を取り扱います。外見からは見えにくく、当事者の経験が大きく異なる領域を、映像表現を通じて可視化し、社会的な理解と対話を促すことを目的としています。制作決定の経緯、参加組織の役割、作品の狙いと公開予定について以下で詳述します。
制作決定の背景と公開スケジュール
本作プロジェクトは、北 宗羽介(きた そうのすけ)監督が中心となり、八艶合同会社を主体にスタートしました。北監督は2023年の映画『ノルマル17歳。―わたしたちはADHD―』を手がけたことでも知られます。今回の企画に賛同した株式会社Innochiと株式会社クリスタルロードが共同制作に参画する形で進行しています。
公開は2026年夏(予定)、配給は八艶合同会社が担当します。制作は国内取材に加え、アメリカを中心とした海外取材も行い、社会制度や文化の違いを比較検証する構成が想定されています。作品公式サイトの運営やクラウドファンディングを含めた広報・資金調達活動も並行して行われています。
感覚過敏と感覚鈍麻──映画が提示する問題の構図
感覚過敏は光・音・触覚・嗅覚・味覚などに対し過剰に反応する状態を指します。一方で感覚鈍麻は刺激を感じ取りにくい状態を指し、どちらも外見から判別しにくい点が共通しています。本作では両者を総称して取り上げ、個人の経験の多様性と社会的な受容の不足を描きます。
当事者の困難は学校生活、職場、公共空間、学びや人間関係など多岐にわたり、しばしば「気にしすぎ」「わがまま」といった誤解を受けます。診断名の有無にかかわらず生じる困難として、自閉スペクトラム症(ASD)、PTSD、高次脳機能障害などと関わるケースもあることが指摘されています。作品はこうした現実を複合的に見つめます。
- 具体的な扱い:当事者インタビュー、家族や支援者の声、教育・医療現場の実践事例、制度的な比較(日本とアメリカ中心)を通じた検証。
- テーマの重点:「感じる/感じにくい」を個人責任に還元せず、社会構造の側面から理解と対応を探ること。
- 社会的文脈:コロナ禍で可視化されたマスク着用の困難など、近年の事例を踏まえた検討。
企画意図:なぜ今、感覚を問い直すのか
コロナ禍を契機に、マスク着用が難しい子どもたちの存在が広く認識されるようになったことは、本作の企画意図に大きく影響しています。感覚の特性は本人の努力だけでは調整が難しい場合があり、周囲からの誤解が強いストレスや孤立を生む一因になります。映画は個別の事例にとどまらず、制度や文化の違いを含めた検証を試みます。
海外取材を含めることで、支援制度や文化風土の違いが当事者の生活にどのように影響するかを比較します。日本国内での実践的な取り組みと海外の事例とを対比させることで、より具体的な「誰もが生きやすい社会」への示唆を探る狙いがあります。
当事者発の取り組みと企業の関わり方
本作の共同制作には、当事者支援の知見と映像表現を結びつける狙いがあります。視覚過敏に対応した眼鏡ブランド「イノチグラス」を展開する株式会社Innochiは、カラーレンズという物理的なツールを通して感覚過敏を可視化し、社会的理解を促す取り組みを続けています。
一方、株式会社クリスタルロードの代表であり当事者でもある加藤路瑛(かとう じえい)は、2020年に13歳で『感覚過敏研究所』を立ち上げて以来、啓発・研究・製品・サービスの企画や提供、当事者コミュニティ運営、講演、メディア出演、感覚に配慮したアパレルやカームダウンスペースの設計など、多角的な活動を行っています。これらの実践知が映画の内容に反映されることが期待されます。
- 株式会社Innochi(イノチグラス)
- 所在地:大分県豊後大野市。視覚過敏対応のカラーレンズを通じて感覚過敏を社会に可視化するプロダクト開発を継続。
- 株式会社クリスタルロード(感覚過敏研究所)
- 所在地:東京都中央区。創業者・代表の加藤路瑛により当事者発信の研究・啓発・商品開発を実施。
- 八艶合同会社
- 所在地:東京都武蔵野市。映画制作・配給、イベント制作、俳優プロモーション等を手がけ、配給も担当。
協賛・後援の状況と報道窓口
本作制作には既に複数の企業・団体からの協賛および後援が得られています。特別協賛として株式会社Kaienが名を連ね、協賛にはエルピス・ワン、管公学生服株式会社、こどものミカタ NPO法人オルケスタ、益田市子どもとともに育つ親の会、放課後等デイサービス アプレ豊中緑丘が参加しています。後援には一般社団法人 日本発達障害ネットワーク、一般社団法人 日本自閉症協会、NPO法人えじそんくらぶ、とりぷるADHがついています。
制作側ではさらなる協賛・後援・協力を引き続き募集しています。また、制作費の一部を賄うためのクラウドファンディングも実施しており、多くの個人や団体の支援を得て制作が進行しています。支援や取材、協力に関する問い合わせは八艶合同会社の制作担当窓口にて受け付けています。
- 特別協賛:株式会社Kaien
- 協賛:エルピス・ワン、管公学生服株式会社、こどものミカタ NPO法人オルケスタ、益田市子どもとともに育つ親の会、放課後等デイサービス アプレ豊中緑丘
- 後援:一般社団法人 日本発達障害ネットワーク、一般社団法人 日本自閉症協会、NPO法人えじそんくらぶ、とりぷるADH
報道関係の問い合わせは八艶合同会社 制作担当まで。公式の問い合わせフォームは https://hachien.com/contact に設置されています。
作品の制作姿勢と期待される効果
映像表現の力と当事者支援の知見、研究・実践に基づく情報発信を融合することで、本作は観客の理解を深めることを目指します。映画は個別の出来事を丁寧に描写しつつ、制度的・文化的側面からの分析も行う設計です。
このアプローチにより、感覚の違いがもたらす日常的な困難を可視化し、教育・医療・福祉・労働環境などさまざまな分野での具体的な配慮や設計の参考になることが期待されます。国内外の事例比較は、政策や実務に関する示唆も与える可能性があります。
作品情報の詳細と要点の整理
以下に本作の主要クレジットや公開情報、協力団体などを整理します。記事本文で触れたすべての情報を表形式でまとめ、読み返しやすくしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 『Feel/Unfeel フィール/アンフィール ―感覚過敏と感じない社会』 |
| ジャンル | ドキュメンタリー映画 |
| 監督&プロデューサー | 北 宗羽介(きた そうのすけ) |
| エグゼクティブ・プロデューサー | 灰谷 孝(株式会社Innochi)/加藤 路瑛(感覚過敏研究所) |
| 製作 | 八艶合同会社/株式会社Innochi(イノチグラス)/感覚過敏研究所(株式会社クリスタルロード) |
| 配給 | 八艶合同会社 |
| 公開時期 | 2026年夏(予定) |
| プレスリリース発表日 | 2026年2月2日 16:00 |
| 制作の主旨 | 感覚過敏・感覚鈍麻という外見から分かりにくい困難を可視化し、当事者・家族・支援現場・制度の視点を含めて理解と対話を促す |
| 取材範囲 | 日本国内およびアメリカを中心とした海外取材 |
| 特別協賛・協賛・後援 | 特別協賛:株式会社Kaien/協賛:エルピス・ワン、管公学生服株式会社、こどものミカタ NPO法人オルケスタ、益田市子どもとともに育つ親の会、放課後等デイサービス アプレ豊中緑丘/後援:一般社団法人 日本発達障害ネットワーク、一般社団法人 日本自閉症協会、NPO法人えじそんくらぶ、とりぷるADH |
| クラウドファンディング | 実施中(制作費の一部を支援で賄うための取り組み) |
| 問い合わせ(報道関係) | 八艶合同会社 制作担当:https://hachien.com/contact |
本記事では、プレスリリースに含まれるすべての情報を整理して提示しました。公開予定の時期や制作体制、企画意図、協賛・後援の状況、連絡先などを網羅しています。作品は感覚に関する理解を深めるための重要な機会になりうるため、公開時には教育・医療・福祉分野を含む多方面での議論が期待されます。