乱視用コンタクトレンズのCYLとは?その重要性と選び方

乱視用コンタクトレンズのCYLとは?その重要性と選び方
CYLって何?
CYLは「Cylinder」の略で、乱視の度数を示す数値です。乱視用コンタクトレンズには必ずこの数値が記載され、数値が大きいほど乱視が強いことを意味します。
乱視用コンタクトはどう選ぶの?
乱視用コンタクトレンズは、眼科での検査を受けて自分のCYLやAXISを知ることが重要です。適切な数値を基に選ぶことで、快適な視界を得られます。

乱視とコンタクトレンズの関係

乱視は、目の形状が通常の球形から外れ、楕円形になってしまうことによって発生します。このため、光が網膜に正確に焦点を合わせることができず、物がぼやけて見えたり、二重に見えたりします。乱視を補正するためには、特別に設計されたコンタクトレンズが必要です。これが「CYL」という数値に関連しています。

「CYL」は「Cylinder(シリンダー)」の略で、乱視度数を表します。乱視用コンタクトレンズのパッケージには、必ずこの「CYL」の数値が記載されており、数値が大きいほど乱視の度合いが強いことを意味します。乱視の強さを知ることで、適切なコンタクトレンズを選ぶことができます。

CYLの数値とその意味

乱視用コンタクトレンズの「CYL」は、通常、マイナス(-)の数値で表されます。例えば、-0.75、-1.25、-1.75、-2.25などの数値があります。この数値が大きいほど、乱視の度数が強く、より強い矯正が必要です。また、乱視の種類によっても適切な「CYL」の数値は異なります。

乱視の種類には、以下のようなものがあります:

  • 直乱視:角膜が横長の楕円形の場合、AXISは180°です。
  • 倒乱視:角膜が縦長の楕円形の場合、AXISは90°です。
  • 斜乱視:角膜が斜めの楕円形の場合、歪みの向きに合わせたAXISが必要です。

乱視がある場合、適切な「CYL」と「AXIS」を選ぶことで、視界がクリアになり、日常生活が快適になります。

コンタクトレンズの選び方

コンタクトレンズを選ぶ際には、まず眼科での検査を受けることが重要です。自分の目に合った「CYL」や「AXIS」を知るためには、専門家の診断が必要です。乱視用のコンタクトレンズは、通常の近視用や遠視用のレンズよりも複雑なため、自己判断は避けるべきです。

眼科での検査を受けると、以下の情報が得られます:

  1. CYL:乱視度数
  2. AXIS:乱視軸
  3. PWR:近視・遠視度数

これらの数値を基に、自分に合ったコンタクトレンズを選びましょう。乱視用コンタクトレンズは、一般的に3~4種類の「CYL」の選択肢があり、例えば-0.75、-1.25、-1.75、-2.25といった数値から選ばれます。メガネの場合は0.25刻みで選べるため、メガネとコンタクトの「CYL」が異なることもあります。

乱視用コンタクトレンズの種類

現在、市場には様々な乱視用コンタクトレンズが存在します。具体的には、以下のような製品があります:

製品名 使用期間 CYLの範囲 AXISの範囲
ワンデーアキュビューモイスト乱視用 1DAY -0.75、-1.25、-1.75、-2.25 10°、20°、60°、90°、160°、170°、180°
ワンデーアキュビューオアシス乱視用 1DAY -0.75、-1.25、-1.75、-2.25 90°、180°
2ウィークピュアうるおいプラス乱視用 2WEEK -0.75、-1.25、-1.75 90°、180°
エアオプティクスプラスハイドラグライド乱視用 2WEEK -0.75、-1.25、-1.75、-2.25 20°、90°、160°、180°

これらの製品は、使用者のライフスタイルや視力の状態によって選択することができます。また、各製品には独自の特長があり、装用感や視界のクリアさに影響を与えます。

まとめ:乱視用コンタクトレンズの重要性

乱視用コンタクトレンズを選ぶ際には、「CYL」や「AXIS」の数値をしっかり理解し、自分の目に合った製品を選ぶことが大切です。眼科での検査を受け、適切な処方をもとに選ぶことで、快適な視界を手に入れることができます。乱視の度合いに応じたコンタクトレンズを選ぶことで、日常生活がより快適になるでしょう。

乱視用コンタクトレンズを選ぶ際のポイントを以下の表にまとめました:

ポイント 説明
眼科受診 自分の「CYL」と「AXIS」を知るために必要
乱視の種類 直乱視、倒乱視、斜乱視の違いを理解する
製品選択 自分のライフスタイルに合ったコンタクトを選ぶ

これらを参考にして、快適な視界を手に入れましょう。