熟成烏龍茶の日 (記念日 10月9日、毎月19日)
烏龍茶を180日以上かけて熟成させると、ある香り成分が増加する。「α-イオノン」と呼ばれるフローラル系の香気成分で、スミレや花のような上品な芳香を茶液に閉じ込める働きを持つ。この熟成の力を製品に活かしたのが、日本コカ・コーラが2017年に発売した「熟成烏龍茶 つむぎ」です。
「熟成烏龍茶の日」は、その「つむぎ」を多くの人に楽しんでもらうために日本コカ・コーラ株式会社が制定した記念日です。毎月19日は「じゅく(19)せい(成)」の語呂合わせ、10月9日は「じゅ(10)く(9)せい」の語呂合わせとして、年に13回にわたって制定されています。1年を通じて烏龍茶の熟成の豊かさを伝えようという、なかなか熱の入ったこだわりぶりです。
「つむぎ」の最大の特徴は、国産烏龍茶葉を100%使用していること。烏龍茶というと中国・台湾産のイメージが強いですが、日本でも静岡や宮崎などで栽培が行われています。その国産茶葉を180日以上じっくり寝かせることで香り成分を引き出す、独自の製法を採用しています。烏龍茶の熟成は、緑茶の新茶とは真逆の発想です。緑茶は摘みたての新鮮さを命とするのに対し、烏龍茶は時間をかけることで香りが深まる性質があります。もともと烏龍茶の製造では「萎凋(いちょう)」と呼ばれる茶葉を萎れさせる工程が重要で、この段階で酸化酵素が働き、緑茶にはない独特の花のような香りが生まれます。熟成はさらにその香りを凝縮させる工程といえるでしょう。
製品名の「つむぎ」は、糸を紡ぐ「紬」から来ているとされています。
華やかな香りと濃い奥深さを持つという方向性は、手軽さを競う清涼飲料水市場の中で、ひと手間かけた本格感を提案したものといえます。缶コーヒーや市販のお茶が安さや飲みやすさで差別化する中、「熟成」という時間のかかるプロセスをそのまま商品価値にした点が、この飲料のユニークなところです。