118番の日 (記念日 1月18日)
「118番」をご存じでしょうか。警察の110番、消防・救急の119番と並ぶ緊急通報用電話番号ですが、海上保安庁が担当するこの番号の認知度は依然として低いのが実情です。1月18日の「118番の日」は、その普及を目的として海上保安庁が2010年(平成22年)12月に制定し、翌2011年(平成23年)から毎年実施されています。
118番の運用が始まったのは2000年(平成12年)5月1日です。電気通信事業法の改正によって整備され、海上での事件・事故・遭難などを海上保安庁に直接通報できる専用回線として機能します。記念日はこの運用開始から10周年の節目に合わせて制定されました。「海のもしもは118番」というキャッチコピーのもと、全国の海上保安部署でポスター掲示やイベントなどの広報活動が行われています。2021年(令和3年)の入電件数は約89万6000件に上りましたが、緊急を要するものはわずか約1万4600件、全体の1.6%にすぎません。残り98%以上はいたずら電話や間違い電話で、番号を知らずにかけてしまうケースも多く、認知不足と誤使用が同時に存在するという矛盾した状況が続いています。
近年は通報手段の多様化も進んでいます。2025年1月には、スマートフォンで撮影した現場映像をリアルタイムで送信できる「Live118」の運用が開始されました。聴覚・言語に障害のある方向けにテキストで通報できる「NET118」も整備されており、より多くの人が海上の緊急事態に対応できる体制が整ってきています。
海でのトラブルに遭遇したとき、118という番号を迷わずかけられるかどうかが、命を左右することがあります。