クラシコ・医師の日 (記念日 毎月14日)

クラシコ・医師の日

日本の医師のうち、約3人に1人がクラシコの白衣を着ている。国内の医師数はおよそ30万人とされるが、そのうち約10万人がクラシコ製品を愛用しているという事実は、この会社が単なるユニフォームメーカーではなく、医療現場の文化そのものに影響を与えていることを示している。

クラシコ株式会社が誕生したのは2008年、リーマンショックの最中のことだった。創業者が高校時代の友人である医師から「なぜかっこいい白衣がないのか」という一言を聞き、わずか5万円の資本金で起業した。当時の医療用ユニフォームは機能性だけを重視した無骨なものが主流で、長時間着続けるスタッフの意欲や誇りを高めるという視点はほとんど存在しなかった。創業からおよそ12年間にわたって増収を続けてきた実績は、その問いかけがいかに本質を突いていたかを物語っている。

同社は東京都港区赤坂に本社を置き、「世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生む。」をミッションに掲げる。医療用ユニフォームの開発にはテーラリングの技術を取り入れ、着用者の姿勢やシルエットが美しく見える立体的な仕立てを実現した。世界三大デザイン賞のうち2つ(IDA賞・レッドドットデザイン賞)を受賞していることからも、デザインへの本気度がうかがえる。

クラシコが制定した「クラシコ・医師の日」は毎月14日。「い(1)し(4)」の語呂合わせによるこの日付には、過酷な環境のなかで患者と向き合い続ける医療従事者への敬愛と感謝を形にしたいという思いが込められている。手術室での長時間立ち仕事、夜間・休日の緊急呼び出し、患者の生死に向き合い続けるプレッシャー——そうした日常を送る医師たちに「ゆたかな一日をつくる、一着を。」届けようという姿勢は、同社の創業精神そのものと重なる。

記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。白衣一枚から医療現場の文化を変えようとしてきたブランドが、記念日という形で医師への感謝を社会に問いかけている。