イラストレーションの日 (記念日 1月11日)

イラストレーションの日

1月11日は「イラストレーションの日」です。英単語「Illustration」の頭3文字「Ill」が数字の「1」を3つ並べた形に見えることが由来で、日本イラストレーション協会(JILLA)が制定し、2019年に日本記念日協会が認定しました。

イラストレーションの語源は、「わかりにくいものをわかりやすくする」を意味するラテン語に由来します。識字率が低い時代から文字情報を補完する手段として機能し、15世紀にグーテンベルクの活版印刷技術が普及すると、書籍や新聞の挿絵として需要が急拡大しました。19世紀のヨーロッパでは商業ポスターの登場とともに職業としての地位が確立され、アルフォンス・ミュシャやトゥールーズ=ロートレックといった作家が生まれました。

日本でイラストレーターという職業が認知されるようになったのは1960年代のことです。グラフィックデザインから独立した専門職として確立され、雑誌・広告・テレビといったメディアの黄金時代を背景に活躍の場が急速に広がりました。1951年設立の日本宣伝美術会(日宣美)の公募展はグラフィックデザイナーやイラストレーターの登竜門となり、商業イラストレーションの底上げに貢献しました。1990年代以降はデジタルツールの普及によって制作環境が大きく変化し、描画ソフトやペンタブレットの登場が参入障壁を下げました。近年ではSNSやクラウドソーシングの台頭により、個人のイラストレーターが企業案件を直接受注したり、デジタルコンテンツとして作品を販売したりする形態も一般化しています。書籍・広告・ゲーム・アニメ・Webコンテンツなど、活躍する領域は多岐にわたります。

日本イラストレーション協会(JILLA)は、イラストレーションを事業として扱う法人や、イラストレーター・デザイナー・漫画家・アニメーターなどの個人事業者によって構成されています。美術大学や専門学校など多様なバックグラウンドを持つプロクリエイターを中心に、業界の意識向上・互助・育成・底上げを使命としています。「イラストレーションの日」は、様々なシーンにおけるイラストレーションの役割と価値を再確認し、業界に関わるすべての人が連携して発展を目指す機会として設けられました。