糸引き納豆の日(糸の日) (記念日 1月10日)
納豆の糸を引く力が、受験生の「粘り」と重なる。1月10日は「糸引き納豆の日(糸の日)」で、全国納豆協同組合連合会が2011年(平成23年)に制定しました。日付は「い(一)と(十)」と読む語呂合わせで、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されています。受験シーズンの真っただ中であるこの時期に、糸引き納豆の粘り強さで合格祈願を込めた記念日です。なお、同連合会はこの日とは別に7月10日を「納豆の日」としており、年に2度、納豆にまつわる記念日があります。
「納豆」という言葉の起源は11世紀半ばまでさかのぼります。平安時代の学者・藤原明衡(ふじわら の あきひら)が著した『新猿楽記(しんさるごうき)』が、「納豆」という語句を確認できる最古の文献です。名前の由来については、寺院で出納事務を担う「納所(なっしょ)」で作られたとする説が有力で、精進料理の文化とともに広まったとみられています。糸引き納豆の特徴的な粘りは、大豆を納豆菌で発酵させる過程で生まれます。蒸煮した大豆に納豆菌を接種し、40度前後の発酵室でおよそ20時間かけて発酵させると、あの独特のねばねばが現れます。この発酵のなかで生成されるのが「ナットウキナーゼ」という酵素で、血栓を分解する作用があることが知られています。ナットウキナーゼは1980年代に命名され、その研究の端緒は1925年に北海道帝国大学で行われた分析にまでさかのぼります。大豆そのものには含まれておらず、あくまでも発酵によって生まれる成分です。
栄養面でも糸引き納豆は豊富です。発酵によってビタミンK2が生成され、カルシウムの骨への定着を助けます。ビタミンB2もひきわり納豆より多く含まれており、日々の食卓にのぼるパック1個でも相応の栄養が摂れます。毎日の習慣として根付いている背景には、こうした栄養価の高さもあるでしょう。1月10日を機に、いつもの朝食の納豆を少し違う目で見てみると新たな発見があるかもしれません。
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