かんぴょうの日 (記念日 1月10日)

かんぴょうの日

栃木県が誇るかんぴょうは、全国生産量の98〜99%を占める「ほぼ独占」の農産物です。その特産品を記念し、栃木県園芸特産振興協会が平成12年(2000年)に「1月10日」をかんぴょうの日と制定しました。由来は漢字の「干瓢」の「干」の字にあります。「干」を分解すると「一」と「十」になることから、1月10日が選ばれました。

かんぴょうの原料はウリ科の植物・夕顔(ユウガオ)の実です。この大きな実の皮を、ひも状にぐるりと薄く削り取り、天日で乾燥させたものがかんぴょうです。水で戻して煮含め、巻き寿司の具材・煮物・和え物などに使われます。独特のとろりとした食感と、だしを吸い込みやすい性質が調理のしやすさにつながっています。栄養面では低カロリーながら食物繊維が豊富で、カルシウム・鉄・リンも含まれており、近年改めて注目されています。

栃木県でかんぴょうの生産が始まったのは1712年(正徳2年)のことです。江州(現・滋賀県)水口城主だった鳥居忠英が幕府の命で下野壬生城主に国替えとなった際、旧領地からユウガオの種を持ち込み、領内の村で試作させたのが起源とされています。その後、栃木県南部に広がる関東ローム層の黒色火山灰土がユウガオ栽培に適していたこともあり、生産地が定着・拡大しました。現在は壬生町・上三川町・下野市・小山市の4市町で全体の約96%を生産しています。300年以上にわたって受け継がれてきた産地ですが、近年は生産農家の高齢化・減少が課題となっています。かつては関東一円の食卓に欠かせない食材でしたが、食の多様化にともない消費量も減少傾向にあります。産地ではかんぴょうを使った新メニューの開発や体験型イベントなども行われており、若い世代への認知拡大が続けられています。