110番の日 (記念日 1月10日)

110番の日

年間842万件の110番通報のうち、緊急を要しない通報が約3割、いたずら・無言電話が14万件超——これが日本の110番の現実です。毎年1月10日は「110番の日」。警察への緊急通報ダイヤルの適切な利用を呼びかけるために、警視庁が1985年(昭和60年)に制定しました。

110番が始まったのは1948年(昭和23年)10月1日のことです。戦後に日本を占領していた連合国軍最高司令部(GHQ)の勧告を受けて、東京・大阪・京都など8大都市でスタートしました。ただし当初は番号が統一されておらず、大阪・京都・神戸では「1110番」、名古屋では「118番」など地域ごとにバラバラでした。全国で110番に統一されたのは1954年(昭和29年)のことで、実は開始から6年もかかっています。

番号が「110」に決まった理由には諸説ありますが、「1」はダイヤルを回す距離が短く間違いにくい、「0」は距離が長く誤操作を防ぎやすいという実用的な理由が有力です。消防・救急の119番と近い構成なのも、緊急用として覚えやすくする工夫です。1月10日という日付は、もちろん「1・10(いちいちぜろ=110)」の語呂合わせです。この日には全国の警察で通信指令センターの一般公開や啓発キャンペーンが行われ、普段はほとんどの人が立ち入れない通信指令室を見学できる貴重な機会として、多くの警察署がイベントを実施しています。

110番のかけ方で意外と知られていないのが、住所の伝え方です。「近くのコンビニ」などの目印だけでは特定に時間がかかるため、住所・交差点名・建物名など複数の情報を組み合わせて伝えると対応が早くなります。また、かけてすぐに切らず、指令員の質問に答えながら通話を続けることが推奨されています。