カラーの日 (記念日 1月6日)

カラーの日

緑色の信号をなぜ「青信号」と呼ぶのか、不思議に思ったことはないでしょうか。実は奈良時代以前の日本語には「赤・青・白・黒」の4色しか基本的な色名が存在せず、「青」は青(ブルー)と緑(グリーン)の両方を指す言葉でした。しかも古代においてこれら4色は純粋な色相ではなく、「明るい(赤)・暗い(黒)・はっきりした(白)・ぼんやりした(青)」という明暗の感覚に近い概念だったとも言われています。「青菜」「青りんご」のように緑色のものを青と呼ぶ習慣はその名残です。信号機が1930年に初登場したとき、法令上は「緑色信号」と定められていましたが、新聞報道が「青信号」と書き続けたことで呼び名が定着し、後に法令まで「青色」に改正されてしまったのです。言葉が現実を書き換えた、珍しい例のひとつです。

1月16日は「カラーの日」。「カ(1)ラ(6)ー」ではなく、「い(1)ろ(6)」=色という語呂合わせが由来です。一般社団法人ビジネスカラー検定協会が制定し、2017年に日本記念日協会に認定されました。カラーの知識をビジネスに活かすための資格制度や検定試験を運営する同協会が、「カラーで日本を元気にする! Enjoy your color」をスローガンに、毎年その年の指標となる「グッドカラー」を発表しています。

グッドカラー2017は「グリーン」、2018年は「レッド」でした。2018年のイメージポスターは未来ある中高生を対象にコンテスト形式で募集し、大賞は神奈川県の女子高生(17歳)が獲得。「赤は大好きな色で、ぱっと目に飛び込んでくる赤色は、私の心をいつも励ましてくれる」とコメントを残しています。若い世代が色のもつ力を言語化している姿が印象的です。

色はビジネスの現場でも大きな影響力を持ちます。赤は視線を集める力が強く、プレゼン資料で「ここだけは見てほしい」という箇所に使うと効果的です。青は誠実・信頼のイメージを与えるため、金融や医療系のブランドカラーに多用されます。緑は安心感や自然との親和性を演出し、環境関連や食品系の企業でよく採用される配色です。

色にまつわる豆知識はまだあります。お茶は明らかに緑色ですが、なぜ「茶色」は茶葉の色ではなく茶褐色を指すのでしょうか。これは、煎った茶葉そのものの色(こげ茶)が「茶色」として定着したためとされています。色の名前ひとつとっても、文化や歴史が凝縮されています。1月16日を機に、身の回りの「色」を少し意識してみると、日常がちょっと豊かに見えてくるかもしれません。