囲碁の日 (記念日 1月5日)

囲碁の日

QRコードのヒントが囲碁だったという話は、あまり知られていません。デンソーウェーブの技術者・原昌宏氏は、一次元バーコードの情報量の限界に悩んでいた際、囲碁の碁盤に白と黒の石がランダムに並ぶ光景から着想を得ました。正方形のマス目に二値情報を詰め込むという発想は、1992年から開発が始まり、2年後の1994年に「QRコード」として結実します。日本の伝統的な盤上遊戯が、現代のインフラを支えるテクノロジーを生んだ経緯は、囲碁の奥深さを別の角度から示しています。

その囲碁を統括する公益財団法人・日本棋院が提唱しているのが、1月5日の「囲碁の日」です。「い(1)ご(5)」という語呂合わせで日付が決まりました。なお関連記念日として1月15日には「いい碁の日」もあります。

日本棋院は1924年(大正13年)7月17日に設立された団体で、東京都千代田区五番町に本院を置いています。約300人の棋士が所属しており、事務職員や出版物をまとめる記者も在籍しています。発行物は月刊誌『碁ワールド』、年刊『囲碁年鑑』のほか、入門者向けの『囲碁未来』、週刊誌『週刊碁』があります。国内の拠点は東京本院・有楽町囲碁センター、大阪の関西総本部・梅田囲碁サロン、名古屋の中部総本部と複数にわたります。海外への普及活動も積極的で、ブラジル・サンパウロの南米本部、オランダ・アムステルダムのヨーロッパ囲碁文化センター、アメリカ・シアトルのアメリカ西部囲碁センターが拠点となっています。

囲碁は19路の碁盤に黒白の石を交互に置き、陣地の広さを競うゲームで、その組み合わせ数は宇宙の原子数を超えるとも言われます。将棋や麻雀と並ぶ日本の伝統的な知的遊戯のひとつですが、1月5日はその裾野を広げるための記念日として位置づけられています。