釜飯の日 (記念日 毎月1日)

釜飯の日

釜飯の起源は、1923年(大正12年)の関東大震災にさかのぼる。震災後の東京・上野で行われた炊き出しをヒントに、浅草の「釜めし春」の女将が一人用の小釜で客に料理を出したのが始まりとされている。その後、1958年(昭和33年)には信越本線・横川駅の荻野屋が「峠の釜めし」を発売。益子焼の土釜に鶏肉・ゴボウ・タケノコ・梅干しなど9種の具材を盛り込んだそのスタイルは、駅弁の概念を一変させた。2023年時点で累計販売数1億8000万個を超える国民的駅弁となり、釜飯という食文化は日本全国へと波及していった。現在では地域色豊かな釜飯が各地に根付いており、山形の「牛肉どまん中」に代表される駅弁文化とともに、旅の楽しみとして定着している。全国の有名釜飯としては、金沢の「加賀野菜釜めし」、宮島の「あなごめし」風釜飯、京都の「丹波栗釜めし」なども知られ、地元産素材を活かした多彩なバリエーションが生まれている。釜飯は米に醤油・みりんなどの調味料を加え、椎茸や鶏肉などの具を乗せて一人用の釜で炊いた炊き込みご飯の一種。飯碗によそわず、釜のまま食卓に出すのが最大の特徴で、炊きたての蒸気と香りごと味わうのが醍醐味とされる。底に生まれるおこげも釜飯ならではの楽しみのひとつだ。

毎月1日は「釜飯の日」。福岡県北九州市に本社を置く株式会社前田家が制定し、日本記念日協会に認定されている。日付は同社が運営する釜飯宅配・持ち帰り専門店「釜めしもよう」の創業記念日、1995年7月1日の「1日」にちなんでいる。同店が大切にするこだわりは三つ。焼きあご・かつお・昆布・いりこを合わせた深みのあるダシ、合成着色料・保存料を一切使わない素材本来の味、そして注文を受けてから炊き上げるアツアツの提供だ。「釜飯の日」をきっかけに、宅配や持ち帰りで気軽に試してみてはいかがだろうか。