中華民国設立記念日 (記念日 1月1日)
孫文が中国初の共和制国家・中華民国の臨時大総統に就任したのは1912年1月1日のことです。17票のうち16票を得て南京で選出された孫文は、同日に建国宣言を行いました。前年1911年10月に始まった武昌蜂起(辛亥革命)は、秦の始皇帝以来2,000年以上続いた中国の帝政を終わらせました。
孫文が掲げた「三民主義」(民族独立・民権確立・民衆の生活安定)はアジアの革命運動にも影響を与えました。しかし革命後に実権を握ったのは袁世凱で、孫文は大総統位を譲らざるをえませんでした。
孫文は日本との縁が深く、明治期に何度も日本へ渡りました。横浜・神戸・東京・長崎などに足跡を残し、梅屋庄吉や宮崎滔天ら日本人支援者の協力を受けながら革命運動を続けました。1913年から1916年にかけての約3年間は東京に亡命し、中国国民党の前身にあたる中華革命党を東京で組織しています。1924年には神戸で「大アジア主義」の講演を行い、欧米の植民地支配に対してアジアの連帯を訴えました。「革命未だ成らず」との言葉を残して1925年3月に59歳で没した孫文は、今日も中国・台湾双方で「国父」として尊崇されています。
中華民国は建国後も激動の歴史をたどります。1928年に蒋介石率いる国民政府が北伐を完了して全国統一を果たしましたが、第二次世界大戦後に中国共産党との国共内戦に敗れ、1949年に台湾島へ移りました。本土では毛沢東率いる中華人民共和国が成立しました。現在の中華民国(台湾)は2019年9月時点で15ヵ国のみが正式に承認しているものの、日本を含む多くの国と活発な経済・文化交流を続けています。