別所線の日 (記念日 5月25日)
扉の脇に楕円形の窓を持つユニークな車体で知られる「丸窓電車」こと、上田電鉄のモハ5250形。長野県上田市の上田駅から別所温泉駅までを結ぶ別所線の名物車両として通勤・通学・観光客の足となって活躍しましたが、1986年(昭和61年)9月30日に現役の運用を終えました。
5月25日は「別所線の日」です。日付の根拠は、丸窓電車の車両型名「モハ5250形」の数字「525」。その語呂合わせから5月25日を記念日に定めたのは、2003年(平成15年)12月に結成された「別所線の将来を考える会」です。存続が危ぶまれていた別所線の魅力を広く伝えることを目的に設立された同会が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。
この日は電車内でのコンサートをはじめとするトレイン・パフォーマンスが催され、地域の人々が別所線と関わる機会として位置づけられています。
引退後の丸窓電車は、解体されることなく複数の場所で保存・展示されています。「モハ5252」は別所温泉駅の構内に置かれており、駅を訪れると間近で見ることができます。「モハ5253」は、かつて車内の計器に長野計器製品が使われていた縁から、2005年(平成17年)に長野計器株式会社が引き取り、上田市内の長野計器丸窓電車資料館として公開しています。長野計器は現在の本社を東京都大田区東馬込に置いていますが、創業当時の本社と工場は上田市にありました。
「モハ5251」については、老朽化を理由に解体処分の方針が一度は固まりました。しかし上田電鉄が無償譲渡の公募を行ったところ希望者が名乗りを上げ、審査の結果、2011年(平成23年)に地元上田市のさくら国際高等学校へ譲渡され、現在も保存・活用されています。丸窓電車が上田の地に残り続けているのは、こうした地域ぐるみの取り組みによるものです。
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