アフリカ・デー (記念日 5月25日)

アフリカ・デー

1963年5月25日、アフリカ大陸の歴史を塗り替える出来事が起きました。南アフリカ共和国を除くアフリカの独立31ヵ国が一堂に会し、アフリカ統一機構(OAU)を発足させたのです。植民地支配から独立を果たしたばかりの国々が、連帯して未来を切り拓こうとした瞬間でした。OAUの設立目的は、アフリカの統一と連帯の促進、各国の独立維持、そして人々の生活水準の向上にありました。その後、モロッコを除くアフリカ全53ヵ国が加盟し、大陸規模の政治的枠組みとして機能しました。この日を「アフリカ・デー」として記念するのは、植民地主義との決別と自立への意志を世界に示した歴史的な出発点だからです。

2002年7月、OAUはアフリカ連合(AU)へと発展的に解消されました。欧州連合(EU)をモデルに設計されたAUは、政治・経済・社会のあらゆる面でアフリカ大陸の統合を目指す組織です。本部はエチオピアの首都アディスアベバに置かれており、現在55の加盟国・地域を擁しています。OAUが「独立を守る」ことに重点を置いたのに対し、AUは「統合して発展する」という一歩先の理念を掲げています。

毎年5月25日には、AUが主催する記念イベントが各地で開催されます。ジンバブエやマリなどいくつかの国々では祝日に定められており、文化的なお祭りや式典が行われます。日本においても、2018年のこの日にAU(前身OAU)設立55周年を記念したレセプションが開催されました。出席した麻生太郎副総理は、官民連携によるアフリカの産業化支援への意欲を表明しています。日本とアフリカの関係が外交の場でも意識されている証といえます。

アフリカに関連した国際デーはほかにも設けられており、6月16日は「アフリカの子どもの日」、11月20日は「アフリカ工業化の日」となっています。5月25日のアフリカ・デーは、その出発点ともいえる記念日です。独立から60年以上が経過した今も、大陸の一体性と自立を問い続けるこの日の意義は色あせていません。