長湯温泉「源泉のかけ流し」記念の日 (記念日 5月24日)

長湯温泉「源泉のかけ流し」記念の日

「飲んで効き 長湯して利く 長湯のお湯は 心臓胃腸に血の薬」——この言葉が示すように、大分県竹田市直入町の長湯温泉は、日本一ともいわれる炭酸濃度を誇る、世界でも屈指の炭酸泉です。長湯温泉旅館組合が2006年(平成18年)のこの日、「源泉のかけ流し」を宣言したことを記念して制定されたのが、この記念日です。一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。長湯温泉の歴史は江戸時代にまでさかのぼります。豊後国岡藩(現・大分県竹田市)の藩主・中川久清(1615〜1681年)をはじめ、藩主や藩士たちが湯治に訪れた由緒ある温泉地です。近代以降も、歌人・与謝野晶子(1878〜1942年)や、ノーベル文学賞作家・川端康成(1899〜1972年)といった文人墨客に深く愛され、温泉地の各所にはゆかりの歌碑が今も点在しています。

炭酸泉としての効能は、現代医学的にも注目されています。温泉に含まれる二酸化炭素が皮膚から吸収されると血管が拡張し、血行を促進するとともに血圧を下げる効果があるとされています。さらに長湯温泉には、温泉を直接飲むことができる「飲泉所」が設けられており、飲用することで胃腸の調子を整え、便秘を緩和する効果も期待できます。入浴と飲用の両面から健康に働きかけるという、二刀流の温泉地といえます。

「源泉のかけ流し」宣言には、薬効豊かな泉質をそのまま届けたいという思いが込められています。循環ろ過や塩素消毒を行わず、湧き出た温泉を加水・加温せずに浴槽へ注ぎ続けるかけ流しは、温泉本来の成分を最大限に活かす方法です。この記念日を中心に、旅館の宿泊割引キャンペーンも実施されています。なお、5月26日は「源泉かけ流し温泉の日」として別途制定されており、日本各地でかけ流し文化を広める活動が行われています。