探偵の日 (記念日 5月21日)

探偵の日

1891年(明治24年)のこの日、「詐欺師や盗人の所在を調べる。他人の行動調査を実施する」という文言の広告が朝日新聞に掲載されました。掲載したのは帝国探明会という企業で、これが日本における探偵業の広告として初めての事例とされています。この出来事にちなみ、社団法人探偵協会の「探偵の日選定委員会」が5月21日を「探偵の日」として制定しました。探偵という職業を広く知ってもらい、さまざまな問題を解決するパートナーとしてPRすることを目的としており、この日にはイベントが実施されます。

現代の探偵業務は多岐にわたります。配偶者の浮気をはじめとする行動調査、家出した家族や知人の行方調査、企業や個人の信用調査、ストーカーなどの犯罪対策調査、そして指紋・声紋・筆跡・DNAを用いた鑑定業務がその主なものです。依頼内容は個人の家庭問題から企業の法務対応まで幅広く、現代社会における調査機関としての役割を担っています。

日本で探偵業を営むには、「探偵業の業務の適正化に関する法律」(探偵業法)に基づき、営業所・事務所・会社の所在地を管轄する警察署を通じて公安委員会への届出が義務付けられています。2006年(平成18年)に施行されたこの法律により、業界全体の適正化が図られました。届出を行わずに営業した場合は罰則の対象となります。

探偵業者の数は、2015年(平成27年)末の時点で全国に5,667件が届出を行っています。明治期の新聞広告1件から出発した探偵業は、現在では数千規模の業者が全国各地で活動する産業へと発展しました。「探偵の日」は、こうした職業の歴史的な歩みを振り返る機会ともなっています。