世界情報社会・電気通信日 (記念日 5月17日)

世界情報社会・電気通信日

「世界最古の国際機関」と呼ばれる組織が、電気通信の普及を祝うために制定した記念日があります。毎年5月17日の「世界情報社会・電気通信日」(World Telecommunication and Information Society Day:WTISD)は、1865年のこの日にさかのぼる長い歴史を持っています。

起源は1865年5月17日、フランス・パリで発足した万国電信連合(International Telegraph Union)の設立日です。この組織が後に国際電気通信連合(ITU)へと発展し、ITUは1968年(昭和43年)に設立日を記念して「世界電気通信の日」(World Telecommunication Day:WTD)を制定。1969年(昭和44年)より毎年実施されてきました。

転機となったのは2005年(平成17年)11月、国連総会の会期中に開かれた世界情報通信サミットです。ここで同じ5月17日を「世界情報社会の日」(World Information Society Day)とすることが決議・採択されました。翌2006年(平成18年)のITU全権大使会議では、2つの国際デーを統合し、現在の「世界情報社会・電気通信日」とすることが決議されています。日本では、日本ITU協会がこの日に合わせて「世界情報社会・電気通信日のつどい」を開催しており、国際標準化活動や国際協力の分野で貢献した人物を「日本ITU協会賞」として顕彰しています。2019年(令和元年)には「世界電気通信の日」の実施から数えて50周年という節目を迎えました。

電気通信の歴史は、そのまま人類の通信技術の進化の歴史でもあります。電信から電話、そしてインターネットへ。なお、インターネットの元型ARPAネットで初めての通信が行われた1969年10月29日は「インターネット誕生日」とされており、「世界電気通信の日」の実施開始と同じ年に当たります。電報一本を打つことが国際連絡の最速手段だった時代から、情報が瞬時に地球を駆け巡る現代まで、ITUは160年以上にわたって国際的な電気通信の秩序を支え続けています。