工事写真の日 (記念日 5月16日)
建設現場では、鉄筋の配筋状態やコンクリート打設の様子など、完成後には目視確認できなくなる工程が無数に存在します。これらを正確に記録するのが「工事写真」ですが、施工管理に追われる現場職員にとって、撮影作業まで手が回らないのが長年の課題でした。5月16日の「工事写真の日」は、その重要性を改めて問い直すために設けられた記念日です。
制定したのは、東京都清瀬市に本社を置く有限会社多磨フォート。日付は同社が業務を開始した1997年(平成9年)5月16日にちなんでいます。建築工事の工程記録写真の撮影と整理を専門に行う同社は、忙しい現場職員に代わり、正確かつきめ細かな記録写真を撮影し、全工程の経緯が把握できる編集まで一括して手がけています。記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人日本記念日協会によって認定・登録されました。
工事写真は単なる記録ではなく、適正な施工管理を証明するための法的根拠としての性格を持っています。完成した建造物の品質を長期にわたって保証し、施工合理化を推進するうえで、管理体制の充実と記録の正確性はますます重視されるようになっています。特に、コンクリート内部の鉄筋量や接合部の施工状況など、竣工後には確認不可能な箇所については、撮影タイミングを逃すと永久に証明手段が失われます。多磨フォートのサービスは、現場に専任担当者が常駐する「常駐」と、必要な工程に合わせて派遣する「スポット」の2形態を用意しており、現場の規模や撮影頻度に応じて選択できます。記念日の制定には、専門業務としての工事写真撮影の認知を高め、施工記録の精度向上を業界全体に呼びかける狙いがあります。刻々と変化する工事現場で、その瞬間にしか撮れない写真があることを、この日は静かに伝えています。
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