袋物の日 (記念日 毎月第2日曜日、5月第2日曜日)

袋物の日

「オフクロ」という言葉の語源が、財産を管理する袋にあるという説をご存じでしょうか。鎌倉から室町時代にかけて、一家の財産を袋に入れて管理していたのは主婦の役割でした。その女性を「オフクロサマ」と呼んだことが、「お袋」の語源になったとされています。袋物の日は5月第2日曜日、つまり「母の日」と同じ日に設定されています。「母の日」→「お袋の日」→「袋物の日」という連想を意識した巧みな発想によるもので、東京都台東区柳橋に本部を置く一般社団法人・日本ハンドバッグ協会(JHA、現・日本バッグ協会)が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。母の日にハンドバッグを贈る習慣を広めることで、袋物全体をアピールしたいという思いが込められています。

「袋物」(ふくろもの)とは、品物を入れて携帯・運搬する袋状の入れ物の総称です。手提げ、買物袋、紙入れ、タバコ入れ、ハンドバッグなど、日常で目にするものが広く含まれます。現代では当たり前の存在ですが、ハンドバッグが日本に登場したのは比較的新しく、明治維新の前後に外国との交流が復活する中でもたらされたものです。鞄やランドセルとともに輸入され、ほどなく国内での製造も始まりました。

女性服、とりわけドレスにはポケットが少ないという構造的な事情もあり、成人女性の多くが財布や化粧品などをハンドバッグに収めて携行するスタイルが定着しました。実用品でありながら、素材・デザイン・ブランドへのこだわりが強いのも袋物の特徴で、ファッションの重要な一部を担っています。語源をたどれば財産管理の道具であり、現代ではファッションアイテムでもある袋物。母の日に合わせて、その奥行きある歴史を思い返してみるのも一興です。