世界渡り鳥デー (記念日 毎月第2土曜日、10月第2土曜日)

世界渡り鳥デー

体重わずか200グラムのオオソリハシシギは、アラスカからニュージーランドまで約12,000キロメートルを、食事も睡眠も取らずに10日間で飛び続けます。渡りに備えて体重を出発前に倍に増やし、内臓さえも縮小させてエネルギーに変えながら飛ぶとされています。

毎年5月と10月の第2土曜日は「世界渡り鳥デー(World Migratory Bird Day)」です。国連環境計画(UNEP)が制定した国際デーで、渡り鳥が直面する脅威・生態学的重要性・保護のための国際協力の必要性について世界的な意識を高めることを目的としています。世界各地でバードフェスティバルや教育プログラム、バードウォッチングイベントなどが開催されます。

渡り鳥にとって最大の脅威のひとつが、集約農業や都市開発による生息地の喪失です。農薬・除草剤の使用により昆虫の個体数が減少し、繁殖地と越冬地をつなぐ中継地でのエネルギー補給が困難になっています。繁殖成功率の低下や個体数の減少につながるとして、国際的な保全機関が継続的に警告を発しています。

2024年のテーマは「昆虫を守ることは、鳥たちを守ること」でした。昆虫と渡り鳥の関係性に焦点を当てたこのテーマは、食物連鎖の中で昆虫が担う役割の大きさを示しています。2025年のテーマは「共に生きる 鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう」で、都市環境における水辺や湿地帯など渡り鳥が利用できる環境の保全が訴えられています。渡り鳥は繁殖地・越冬地・中継地の複数の国・地域にまたがって移動するため、保全には一国だけの取り組みでは不十分です。世界渡り鳥デーはそうした国際連携を呼びかける場として、世界中で認知されています。