箕輪町安全安心の日 (記念日 5月12日)
「けがや事故は偶然ではなく、原因を究明すれば予防できる」。この考えを核に、スウェーデン発祥のセーフコミュニティという国際的な安全まちづくりの枠組みがあります。2012年(平成24年)5月12日、長野県上伊那郡箕輪町はこの認証を世界保健機関(WHO)の協働センターから取得。国内では4番目、全国の町村としては初めて、さらに長野県内の自治体としても初めての認証でした。箕輪町安全安心の日は、この認証取得日を記念して制定されました。セーフコミュニティとは、交通事故・転倒・暴力・自殺など日常生活にひそむさまざまな「けがや事故」を地域全体で予防し、安全・安心な暮らしを実現するコミュニティのことです。1989年にスウェーデンのファルショーピング市での国際会議を起点として広がり、認証を得るには分野や組織の垣根を越えて住民と協働で取り組む体制の確立など、7つの指標に基づく促進活動と事故防止計画の実施が求められます。
箕輪町が認証取得に向けて重点を置いたのは、交通安全・高齢者の転倒防止・児童の安全など複数の分野にわたる横断的な取り組みです。行政だけでなく住民・企業・学校・医療機関が連携する推進体制を整え、データに基づく事故分析と予防策の実施を継続しました。人口約2万5千人の小規模な町が、こうした国際認証の仕組みを活用した点が、当時注目されました。
その後、箕輪町は認証の再取得を目指さない方針を選択しましたが、セーフコミュニティ活動で積み上げた手法や考え方は「箕輪町安全安心なまちづくり条例」として行政に引き継がれています。認証期間に限らず安全への取り組みを続けていく姿勢は、この記念日が持つ意味とも重なっています。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。