こいのわの日 (記念日 5月10日)
日本の婚姻数は2023年に戦後初めて50万組を割り込み、47万4717組まで落ち込みました。1970年代後半から2000年頃にかけて概ね70万組台で推移していた婚姻数は、その後一貫して減少し続けています。2020年の国勢調査では男性の生涯未婚率が31.9%、女性が23.3%に達し、男女ともすべての年齢階級で上昇しています。さらに日本総研の試算によれば、2025年の婚姻数は48.5万組にとどまる見通しで、減少に歯止めがかかる気配はありません。
こうした状況に危機感を抱いた広島県は、出会い・結婚支援事業「こいのわPROJECT」を立ち上げ、5月10日を「こいのわの日」と制定しました。日付は「こ(5)い(1)のわ(0)」と読む語呂合わせに由来します。記念日は2019年(平成31年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録され、社会全体で若者の結婚を応援する機運を高めることを目的としています。
「こいのわPROJECT」の合言葉は「みんなでおせっかい」です。結婚願望はあるが「出会いがない」と感じている人たちに対して、出会いからデート、プロポーズ、結婚まで、各ステージできめ細かくサポートする仕組みを整えています。厚生労働省の調査でも、未婚のままでいる最大の理由として「適当な相手にめぐり会わない」が男女ともに上位に挙がっており、出会いの機会の創出が婚姻数を下支えするうえで重要な課題となっています。広島県が運営する「ひろしま出会いサポートセンター」(ひろサポ)では、結婚を希望する人を幅広く支援しています。登録会員が自分のペースで活動できるマッチングサービスから、地域のボランティアが仲人役を担う「おせっかいさん」制度まで、多様なサポートメニューを用意しており、出生数の減少や人口構造の変化という一自治体だけでは解決できない問題に対し、地域全体で向き合う姿勢を示しています。
「こいのわの日」は、行政・地域・個人が一体となって婚活を後押しする日として、広島県全体でイベントや啓発活動が行われています。婚姻数の長期的な回復には社会制度や経済状況の改善も不可欠ですが、まずは「出会いの場を増やす」という具体的な一歩が、多くの自治体で求められています。