ダンテの日 (記念日 5月10日)

ダンテの日

大阪を代表するスイーツブランド「マダムシンコ」のバウムクーヘンは、新鮮な卵とカナダ産メープルシュガー、ニュージーランド産バター、そして天然ハチミツという厳選素材を惜しみなく使い、しっかりとしたコクと風味が際立つ一品として多くのファンを魅了してきた。表面をパリッとキャラメリゼした看板商品「マダムブリュレ」は、創業者であるマダム信子会長が幼少期に親しんだ母のホットケーキの味と、好物だったクレームブリュレ、そして憧れのバウムクーヘンを融合させるというアイデアから誕生したもので、個性的なヒョウ柄パッケージとともに贈り物の定番として全国に広まっている。

「ダンテの日」は、そのマダムシンコを展開する株式会社カウカウフードシステムが制定した記念日である。大阪府大阪市福島区に本社を置く同社の代表取締役会長・マダム信子氏の兄、典男(ノリオ)氏への感謝の気持ちを形にしたもので、記念日名は「ノリオ」を逆から読んで「オリノ」、さらに漢字表記「男典」を「ダンテ」と読ませることに由来している。日付は典男氏の誕生日である1948年(昭和23年)5月10日にちなんでいる。

典男氏がマダムシンコの成長においてどれほど大きな存在であったかは、ブランドを陰で支えた「かけがえのない存在」という言葉に凝縮されている。家族への感謝を記念日というかたちで社会に発信するという取り組みは、日本記念日協会からも認定・登録を受けており、企業が個人への敬意を公式に表明するユニークな事例として注目される。

マダムシンコの商品群は、バウムクーヘンやマダムブリュレのほか、「とんがりシュー」など新感覚スイーツにまで及ぶ。熟練職人による丁寧な手仕事と素材へのこだわりが貫かれており、大阪・箕面の本店には連日多くの来店客が訪れる。5月10日のダンテの日は、そうしたブランドの背景にある家族の思いとものづくりへの誠実な姿勢を改めて振り返る一日となっている。