チャリティーメイクの日 (記念日 5月9日)

チャリティーメイクの日

鏡の前に座り、口紅をひとたび引くだけで、表情が変わる。長年の研究によれば、メイク後の高齢者には「怒り」の感情成分が減少し、「他者と関わろうとする意識」の上昇が認められたという。5月9日は「チャリティーメイクの日」。美しくなることは、心を動かすケアでもある、ということをこの日は改めて問いかけています。

この記念日を制定したのは、コスメブランド「Bijou Factory(ビジュファクトリー)」のプロデューサーであり美容研究家の菅原麗子が代表を務める、NGO団体・日本スマイルメイク協会です。日付は「メイ(May)ク(9)」という語呂合わせで5月9日に設定されており、一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されています。なお、同じ語呂合わせで「メイクの日」としても知られています。

活動の主な対象となるのは、ハンディキャップを抱えた方や高齢者、日々の忙しさや体の不自由さから自分を美しくする余裕が持てない方々です。この日はプロフェッショナルのメイクアップアーティストが病院や福祉施設を訪問し、入院患者や高齢者施設の入居者にボランティアでメイクを施します。菅原代表は「自分の美しさを再発見してもらう日に」との思いを語っており、外見へのアプローチを自己肯定感を引き出すきっかけとしています。

医療・介護の現場では、こうしたメイクを活用したケア(化粧療法・メイクセラピー)の効果が数多く報告されています。QOL(生活の質)の向上やADL(日常生活動作)の維持・改善に加え、認知症の予防・改善への効果も期待されています。リラックス効果によるストレス解消も見込まれており、「きれいになった」という実感が人と関わる意欲を高めるとされています。チャリティーメイクは単なる化粧体験ではなく、科学的な根拠を持つ社会的なケア活動です。

美しくなりたいという気持ちは、年齢や健康状態に関わらず誰もが持つ自然な感情です。「チャリティーメイクの日」は、その気持ちに寄り添い、プロの技術と心意気で誰かの一日を明るくするために存在しています。