紙飛行機の日 (記念日 5月8日)

紙飛行機の日

2009年4月11日、広島県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)で一枚の紙飛行機が27秒9の間、空中に舞い続けました。折り紙ヒコーキ協会会長の戸田拓夫氏が打ち立てたこの屋内飛行時間のギネス世界記録は、紙飛行機という遊びの奥深さをあらためて証明しています。屋内飛行距離の記録は2012年2月26日、元アメリカンフットボール選手ジョー・エイブが無風環境で69.1388メートルを飛ばしたもので、いずれも人が手で投げた一枚の紙が成し遂げた記録です。5月8日は「紙飛行機の日」です。日付は「GO(5)HIGH(8)」と読む語呂合わせで、「行け、空高く」という意味が込められています。この記念日を制定したのは、広島県福山市に事務局を置く折り紙ヒコーキ協会。紙飛行機を通じた子どもたちのものづくりへの関心や、工夫する楽しさ、挑戦する気持ちを応援することを目的としており、2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。

この日にはもうひとつの意味があります。井上健史君という少年の命日です。ダウン症と白血病というハンデを背負って生まれた健史君は、7年間の闘病生活を送りながら、紙飛行機を愛し続けました。出会う人すべてを魅了する明るい子どもだったといいます。2002年(平成14年)5月8日の早朝、9歳でその短い生涯を終えました。折り紙ヒコーキ協会はこの命日に5月8日という日付を重ね、願いと愛と祈りを込めて紙飛行機を空へ飛ばすことを続けています。

紙飛行機(paper airplane)は、一枚の紙を折って作る「折り紙飛行機」と、紙から部品を切り抜いて貼り合わせる「組立て式紙飛行機」に大別されます。身近な遊びとして親しまれる一方、飛距離や滞空時間を競う競技としての側面も持っており、ギネス記録への挑戦が世界各地で続いています。一枚の紙が持つ可能性を突き詰める点に、この遊びの本質的な面白さがあります。