童画の日 (記念日 5月8日)
1925年(大正14年)のこの日、東京・銀座の資生堂ギャラリーで「武井武雄童画展覧会」が開催されました。ここで初めて「童画」という言葉が使われ、やがて日本の児童文化に広く定着しています。この言葉を生み出したのは、長野県岡谷市出身のイラストレーター・武井武雄(1894〜1983年)です。武井は「子どもの心に触れる絵」を追い求め、絵本や玩具デザインなど幅広い分野で活動しました。代表作「ラムラム王」をはじめ、独自のファンタジー世界を描いた作品は現在も高く評価されており、岡谷市が交付する原動付自転車(原付)のナンバープレートにもこの「ラムラム王」がデザインされています。2015年(平成27年)4月から交付が始まった、いわゆる「ご当地プレート」で、地元の誇りとして市民に親しまれています。
武井の出身地・岡谷市では、1998年に「イルフ童画館」が開館しました。「イルフ」は武井自身の造語で、「フルイ(古い)」を逆さにした言葉。新しい様式を追い続けた武井の姿勢がこの名称に込められています。同館は武井の童画作品を核としながら、日本童画大賞の主催や企画展の開催など、童画を軸とした児童・市民文化の拠点として活動を続けています。
「童画の日」はイルフ童画館が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録された記念日です。岡谷市では家屋調査済証のシールにも武井の童画作品が使われており、「ことりのくに」「IAN-INIAKES島全図」「赤ノッポ青ノッポ」の3種類からデザインが選ばれています。行政の書類にイラストレーターの作品が採用されるという異例の取り組みは、武井武雄という存在が岡谷市においていかに特別かを物語っています。