ココナッツの日 (記念日 5月7日)
ヤシの木の上で実るひとつのヤシの実が、ジュースにも、ミルクにも、オイルにも変わる——ここまで多用途な果実はそう多くありません。ここ数年、コンビニやスーパーで「ココナッツウォーター」が当たり前に並ぶようになりましたが、その普及を後押しした記念日が5月7日の「ココナッツの日」です。
制定したのはキリン・トロピカーナ株式会社。「ココ(5)ナ(7)ッツ」という語呂合わせを日付にあてた記念日で、日本記念日協会により認定・登録されています。2017年(平成29年)7月に同社が「トロピカーナ ココナッツウォーター」を期間限定で発売したことをきっかけに、ウォーターを中心としたココナッツ製品の普及・促進を目的として制定されました。果汁16%、人工甘味料不使用というオリジナルレシピは、日本人の味覚に合わせて研究を重ねた一品です。
ところでココナッツとは何者か、という話です。ヤシ科ココヤシの果実で、主な産地はインドネシア・フィリピン・インドなど赤道近くの熱帯地域。日本国内での商業栽培はなく、流通するものはすべて輸入品です。果実の内部には液状の「ウォーター」と白い固形の「ミート(胚乳)」があり、ウォーターはそのままドリンクに、ミートを搾ったものが「ミルク」、脂肪分を分離させると「オイル」になります。同じ果実からこれだけ異なる用途の食品が生まれるのは、ほかに例を見ません。
栄養面では、カリウム・マグネシウム・リン・カルシウムといったミネラルが豊富な点が特徴です。ミネラルの補給という意味で「天然のスポーツドリンク」とも呼ばれ、海外では以前から日常的なドリンクとして定着しています。またオイルに含まれる中鎖脂肪酸は一般の脂肪酸よりも分解速度が速く、エネルギー源として利用されやすい性質を持っています。
ブランド名の「トロピカーナ」は、アメリカ・フロリダ州のトロピカーナプロダクツ社が持つジュースブランド。日本ではキリンビバレッジとの合弁会社であるキリン・トロピカーナがライセンス生産を担っています。