コロネの日 (記念日 5月6日)

コロネの日

巻き貝のようにぐるぐると渦を巻いた独特のフォルムが目を引くコロネは、日本発祥の菓子パンです。コルネ型と呼ばれる円錐形の金属芯にパン生地を巻きつけて焼き上げ、内側の空洞にクリームを詰め込むスタイルは、日本独自の発想から生まれました。クリームをパン生地に練り込んだり生地の上に乗せたりする欧米のスタイルとは一線を画しており、まるで饅頭のように「包む」ことで味を完結させるのが、コロネならではの特徴です。

5月6日は「コロネの日」です。東京都千代田区岩本町に本社を置く山崎製パン株式会社が制定し、2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。日付の由来は「コ(5)ロ(6)ネ」と読む語呂合わせで、昔から愛され続けているコロネの魅力をより多くの人に伝え、食べるきっかけの日にしてもらうことが目的です。

「コロネ」という名前の語源は、イタリア語で角や角笛(ホルン)を意味する「corno(コルノ)」にあります。金管楽器のコルネット(cornet)と同じ語源であり、円錐形の型の形状がその名の由来となっています。「コルネ」とも呼ばれるのはこのためで、どちらも同じパンを指しています。発祥の詳細は不明な点も多いですが、明治時代にはすでに存在したとされており、長い時間をかけて日本のパン文化に定着してきました。

コロネの中でも特に広く知られているのが「チョココロネ」です。

山崎製パンのロングセラー商品「ミルクチョコクリームコロネ」は、たっぷりのミルクチョコクリームが詰まった定番品として長く親しまれています。コロネをどちらの端から食べるか——先の細い部分からか、クリームがたっぷりの太い部分からか——は、食べる人によって流儀が分かれます。シンプルな問いのようで、実は食べ方の好みや性格まで透けて見えるような気がする、奥深い一本です。