キッズの日はキズケアの日 (記念日 5月5日)
子どものケガは、どこで、どの医師に診てもらうかによって、その後の治り方や傷跡の残り方が大きく変わります。切り傷や擦り傷を「外科」や「内科」で処置してもらうこともできますが、専門的な形成外科的技術を持つ医師が対応することで、傷跡が残りにくく、より短時間できれいに治癒することが期待できます。「キッズの日はキズケアの日」は、この事実を多くの保護者に知ってもらうために制定された記念日です。
5月5日の「こどもの日」が記念日に選ばれたのは、ケガをしやすいのが子ども(キッズ)であることと、キズという言葉の語感が重なることから連想されたものです。公園や運動場で転んで膝を擦りむいたり、刃物や自転車でケガをしたりする機会が多い子どもたちにとって、創傷ケアの質は決して小さな問題ではありません。
この記念日を制定したのは、一般社団法人・日本創傷外科学会と一般社団法人・日本形成外科学会です。日本創傷外科学会は東京都新宿区大久保に事務局を置き、英語表記は「Japan Society for Surgical Wound Care(JSSWC)」。形成外科的観点から各種創傷の治療法の開発・検証を行い、交通事故や転倒などによる外傷・熱傷創といった新鮮創傷から、褥瘡(じょくそう)や難治性潰瘍などの陳旧創傷まで、幅広い創傷治療に取り組んでいます。記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
保護者が知っておきたいのは、「とりあえず消毒して絆創膏」という昔ながらの処置が必ずしも最善ではないという点です。傷の種類・深さ・汚染状況によっては、専門医による縫合や洗浄、適切な被覆材の選択が傷跡の有無を左右します。特に顔や関節部分など目立つ・動く箇所のケガは、創傷外科専門医や形成外科専門医への早期受診が、長期的な結果に大きな差をもたらします。
こどもの日は家族で外出し、子どもが元気に遊ぶ機会が多い日でもあります。その一方で、ケガのリスクが高まる日でもあります。「キッズの日はキズケアの日」という記念日には、いざというときに頼れる専門医の存在を日ごろから意識してほしいというメッセージが込められています。かかりつけの形成外科・創傷外科を把握しておくことは、子どもの健康管理の一つといえるでしょう。