かみ合わせの日 (記念日 5月5日)
歯のかみ合わせは、食べることや話すことだけでなく、全身の健康に深く関わっています。上下の歯がどのように接触するかを「咬合」と呼び、この状態が乱れると頭痛、肩こり、顎関節の痛み、さらには姿勢の歪みにまで影響が及ぶことが知られています。5月5日は「かみ合わせの日」です。
この記念日は、2015年(平成27年)に特定非営利活動法人・日本咬合学会(Japanese Academy of Occlusion:JAO)が創立20周年を記念して制定しました。日付は「こう(5)ごう(5)」と読む語呂合わせで、咬合の漢字「咬合」に由来します。また、5月5日が「こどもの日」であることも理由のひとつです。近年、子どものかみ合わせの悪さ(不正咬合)が増加傾向にあることを踏まえ、子どもたちの健やかな成長を願うという意味も込められています。
日本咬合学会は、全身健康と咀嚼・咬合の関係について基礎的・臨床的な探究を続ける学術団体です。かみ合わせや咀嚼の大切さを広く社会にPRし、国民の健康向上と健康長寿への貢献を目指しています。
子どもの不正咬合には、歯が重なり合う「叢生(そうせい)」、上の歯が前に突き出る「上顎前突」、下の歯が上の歯より前に出る「反対咬合(受け口)」などがあります。日本人に最も多いのは叢生で、不正咬合全体の約40%を占めるとされています。乳歯から永久歯への生え替わりが進む小児期は顎の骨が柔軟なため、早期に対処することで治療の負担を軽減できます。
かみ合わせが悪いと、食べ物をうまくすり潰せずに消化器官への負担が増えるほか、口が閉じにくくなって口呼吸が習慣化し、虫歯・歯周病・口臭のリスクが高まることも報告されています。発音にも支障が出る場合があり、学校生活や人間関係に影響を与えることもあります。かみ合わせの日は、こうした問題を広く知ってもらい、日常的なセルフチェックや定期的な歯科受診のきっかけにすることを目的としています。