自転車の日 (記念日 5月5日)
2011年(平成23年)、自転車乗用中の事故で143,110人が負傷し、628人が命を落としました。負傷者は20歳以下の若年層に集中し、死者の半数以上は70歳以上の高齢者です。この現実を背景に、自転車の安全利用を社会全体で考える機会として「自転車の日」は位置づけられています。
5月5日が「自転車の日」となったのは、自転車に関する法律の歴史と深く結びついています。1981年(昭和56年)5月に「自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律」(旧自転車法)が施行され、この5月という月を記念して5月1日〜31日が「自転車月間」に定められました。その月間中の祝日であるこどもの日・5月5日が「自転車の日」として選ばれたのです。1998年(平成10年)に自転車月間推進協議会が正式に制定しました。
旧自転車法はその後も改正が重ねられ、1994年(平成6年)には「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」として新たに施行されています。駐車場整備から駐車対策の総合的推進へと対象が広がったことは、都市部での放置自転車問題が深刻化していたことを反映しています。
自転車事故を減らすための取り組みは、ルール徹底の呼びかけにとどまらず、自転車専用レーンの整備へと広がっています。歩道と車道が混在する日本の道路環境では、自転車の走行空間を物理的に分離することが安全対策の柱の一つとなっています。交通安全のさらなる促進と自転車に関する正しい知識の普及が、この記念日の目的として掲げられています。
自転車に関連した記念日は5月5日だけではありません。5月22日は「サイクリングの日」、6月3日は「世界自転車デー」(国連制定)となっており、自転車をめぐる記念日が初夏にまとまっています。