わかめの日 (記念日 5月5日)
5月5日の「こどもの日」に合わせてワカメを食べる習慣を広めようと、1983年(昭和58年)に日本わかめ協会が制定した記念日が「わかめの日」です。ワカメはカルシウムやマグネシウム、ヨウ素など子どもの成長に欠かせないミネラルを豊富に含む食品で、100gあたりカルシウムは約100mgを含みます。
出産祝いにワカメが贈られる風習があるなど、古くから子どもとの結びつきが深い食材でもあります。産後の回復食としてワカメ入りの味噌汁を飲む習慣は現代にも受け継がれており、産院の食事にも取り入れられています。この時期がちょうど新ワカメの収穫シーズンにあたることも、こどもの日が選ばれた理由のひとつです。
ワカメの旬は3月から5月にかけての春で、主な産地は宮城県・岩手県の三陸沿岸と徳島県の鳴門です。三陸産は寒流の影響を受けた海域で育ち、肉厚で食感がよいのが特徴で、鳴門産は潮の流れが速い鳴門海峡で育つため、茎が締まってコシが強いことで知られています。それぞれ「三陸わかめ」「鳴門わかめ」としてブランド化されています。
ワカメは日本人にとって非常に歴史の長い食材です。現存する最古の歌集『万葉集』にはワカメを含む海藻を詠んだ歌が残されており、奈良時代には各地で採れたワカメが朝廷への献上品とされていました。英語では「wakame」がそのまま使われる場合も多く、日本発の食材として世界的に認知されています。タクシー業界では「海藻」と「回送」の音が似ていることからワカメが回送車の隠語となっており、ゆらゆら揺れる様子から酔客を指す場合もあります。なお、同じ海藻つながりで11月15日は「こんぶの日」に制定されています。