スケートパトロールの日 (記念日 5月3日)
2021年の東京オリンピックで、スケートボードは初めて正式競技として採用された。男子ストリートで堀米雄斗が、女子ストリートでは当時13歳の西矢椛が金メダルを獲得し、日本中にその名が知れ渡った。街角の若者文化として生まれたスポーツが、世界最大の舞台で輝きを放った瞬間でした。
スケートボードの起源は1940年代のアメリカ・カリフォルニアにさかのぼります。波のない日にサーフィンができないサーファーたちが、木の板に鉄製の車輪を取り付けて陸上で滑り始めたのが最初とされます。その後、プラスチック製の軽量なウィールが開発され、1970年代にはスケートボードパークが各地に建設されるなど、独自のスポーツ文化として急速に広まりました。日本でも1970年代後半にブームが訪れ、現在では全国に公共のスケートパークが整備されるまでになっています。
競技人口が増えるとともに、スケーターと地域住民との間でのトラブルも生まれました。公園や駐車場、商業施設の周辺での滑走が問題視されるケースも少なくなく、マナーやルールの徹底が課題として浮上しています。こうした状況を受けて、岐阜県のスケートボード愛好家グループ「RED SKATE」(レッドスケート)は、スケーター自身が地域に貢献する活動「スケートパトロール」を展開しています。
スケートパトロールとは、スケーターのマナー向上やルールの尊重を啓発しながら、清掃活動などを通じて地域社会への貢献を図る取り組みです。スケーターが自ら地域に関わることで、スポーツとしての認知を高めるとともに、社会との共生を目指しています。こうした活動の象徴として制定されたのが「スケートパトロールの日」です。
日付の5月3日には、二つの意味が込められています。一つは「憲法記念日」であること。ルールを守るという活動の理念と重ねています。もう一つは「ゴ(5)ミ(3)」と読めることで、清掃活動を行うにふさわしい日として選ばれました。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
スケートボードはいまや、街の片隅で生まれたカウンターカルチャーから、オリンピック競技へと姿を変えました。そのスポーツをより良い形で社会に根付かせようとする活動が、一つの記念日として結実しています。