四国・幸福の日 (記念日 4月29日)
四国八十八ヶ所霊場を巡るお遍路は、弘法大師・空海ゆかりの寺院を歩き続ける日本独自の巡礼文化です。白装束に笠をかぶり、杖を手にした遍路姿は四国の原風景として今も受け継がれており、国内外から年間数十万人もの人々が訪れます。険しい山道を越えながら寺から寺へとつなぐ道中には、地域住民による「お接待」と呼ばれるもてなしの文化があり、見知らぬ旅人に食べ物や飲み物を差し出す風習が今なお根づいています。瀬戸内海の穏やかな海、四万十川や吉野川が流れる雄大な山間部、そして新鮮な海産物や讃岐うどんなど、四国にはその土地でしか出会えない体験が数多く存在します。
4月29日は「し(4)こく・こうふ(2)く(9)」と読む語呂合わせにちなんだ、四国・幸福の日です。
この記念日を制定したのは、香川県高松市に事務局を置く公益社団法人・日本青年会議所四国地区協議会です。「4つの愛が一つの未来に向かう幸せな四国」を理念に掲げ、四国にゆかりのある人々がこの日に一斉に身近な幸せや幸福感を発信することで、四国の魅力をより多くの人と共有することを目指しています。お遍路などの独自文化、海を活かした産業、山や川でのレジャーといった四国ならではの風土と文化を広く伝え、四国ファンを増やしていくことが目的です。記念日は2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
同協議会が掲げる活動の柱は4つあります。ひとつ目は、四国の未来ビジョンを示し、新しいトレンドのビジネスの新天地となるエリアを創造すること。ふたつ目は、強靭なインフラ整備の観点から新しい海峡ルートや四国新幹線の議論を推進すること。みっつ目は、メンタルヘルスの問題に強い地域を創造し、豊かな心が溢れる社会をつくること。そして4つ目は、社会に求められる運動を生み出し、多様なつながりをもつ幸せを生み続ける人材を育成することです。こうした取り組みは、人口減少や産業の課題に直面する四国地域の将来を見据えた、具体的かつ実践的な地域づくりの姿勢を示しています。
四国・幸福の日は、単なる語呂合わせの記念日にとどまらず、四国に暮らす人々が自らの地域の豊かさを再発見し、外へと発信するきっかけとなる日です。SNSやメディアを通じた発信が日常となった現代だからこそ、この日をきっかけに「四国に行ってみたい」「もっと知りたい」と思う人が増えていくことが期待されます。
参考リンク: