近江赤ハヤシの日 (記念日 4月29日)
三大和牛の一つ「近江牛」が、赤いハヤシライスになった。滋賀県が誇るブランド牛と、日本一の琵琶湖を擁する豊かな大地で育まれた近江米を組み合わせた「近江赤ハヤシ」は、滋賀を代表するご当地グルメです。
4月29日は「近江赤ハヤシの日」。「し(4)がの(2)く(9)に」――滋賀の国に、という語呂合わせからこの日付が選ばれました。近江牛の生産・流通推進協議会、滋賀県食肉事業協同組合、カゴメ株式会社大阪支店の三者が協働で開発したメニューをご当地グルメとして広く根付かせることを目的に制定され、2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
「赤」という色には、単なるトマトの見た目以上の意味が込められています。近江国彦根藩の主家・井伊家は、鎧から旗指物に至るまで武具のすべてを赤で統一し、「井伊の赤備え」として戦国・江戸時代を通じて名を馳せました。その勇猛さと格式を象徴する赤は、滋賀にとって縁起の良い色として今に受け継がれています。近江赤ハヤシの深みのある赤は、カゴメのトマトソースから生まれた色でありながら、この地の誇りを映す色でもあります。
主役の近江牛は、約400年という圧倒的な歴史を持つ日本最古のブランド牛です。松阪牛・神戸牛と並んで三大和牛に数えられる黒毛和種で、琵琶湖周辺の温暖な気候と良質な水・飼料のもとで育てられた肉は、きめ細やかな霜降りと豊かな風味が特徴です。その近江牛をトマトソースでじっくり煮込んだハヤシは、洋食の様式を借りながら、滋賀の食材の力で独自の味わいを作り上げています。
ご飯には近江米が使われ、付け合わせには近江野菜のカブの漬物が添えられます。漬物のさっぱりとした酸味が、濃厚なトマトベースのソースと交互に口の中でリズムを刻み、最後まで飽きさせません。米・肉・野菜・ソースのすべてに地域の文脈が宿る、本物の意味でのご当地グルメといえます。
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