歯肉ケアの日 (記念日 4月29日)

歯肉ケアの日

15歳以上の日本人のうち、約47.9%が歯周ポケット4mm以上の歯周病を抱えているというデータが、厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査で明らかになっています。2人に1人近くが罹患しているにもかかわらず、初期段階では痛みがほとんどないため、自分では気づきにくいのが歯周病の厄介な点です。4月29日は「歯肉ケアの日」。「し(4)に(2)く(9)」(歯肉)という語呂合わせに由来し、歯ぐきのケアへの意識を高めることを目的として、花王株式会社が制定しました。一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。

歯周病はいくつかの段階に分かれており、最初の段階が「歯肉炎」です。歯ぐきに炎症が起きている状態で、歯磨き時の出血や歯ぐきの腫れが主なサインです。この段階は痛みをほぼ伴わないため見過ごされがちですが、放置すると「歯周炎」へと進行し、最終的には歯を支える骨(歯槽骨)が溶け、歯を失うことにつながります。歯周病による治療を受けている患者数は全国で1,135万人以上(令和5年患者調査)に上り、国民病ともいえる状況です。

花王が展開する「ディープクリーン 薬用ハミガキ」は、歯と歯ぐきの間まで深く届く4種類の薬用成分を配合しています。抗炎症成分のβ-グリチルレチン酸、血行を促進する酢酸トコフェロール、殺菌成分の塩化セチルピリジニウム、そして歯の再石灰化を促すフッ素です。これらが複合的に働くことで、歯槽膿漏・歯肉炎・口臭の予防に対応しています。日常の歯磨きでも、ブラシの当て方ひとつで効果が大きく変わります。歯と歯ぐきの境目にブラシの毛先を45度の角度で当て、小刻みに動かして磨くことで、プラーク(歯垢)を効率的に除去できます。また歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを落としきれないため、デンタルフロスや歯間ブラシを組み合わせることが推奨されています。歯科医師会でも、1日1回以上のフロス使用を呼びかけています。

いつまでも自分の歯で食事を楽しむためには、歯ぐきのケアを日々の習慣に組み込むことが大切です。80歳で20本以上の歯を保つ「8020運動」の達成者は近年増加傾向にあり、令和4年調査では80歳以上で51.6%が20本以上の歯を有しています。丁寧なセルフケアと定期的な歯科検診の組み合わせが、長期的な口腔の健康を支える基盤になります。