婦人警官記念日(婦人警官の日) (記念日 4月27日)
1946年3月8日、警視庁の庁舎に62人の女性が制服姿で出勤しました。日本初の婦人警官の誕生です。この採用に先立ち、同年2月21日に募集要項が公表されると、全国から約1300人が応募しました。倍率は20倍を超える競争となりました。
背景にあったのは、連合国軍最高司令部(GHQ)の指示です。戦後の民主化政策の一環として、警察組織への女性参画が求められました。選考を経て採用された62人の正式名称は「婦人警察官」であり、「婦人警官」「婦警」とも略称されました。その呼称は長く使われ続け、市民にも広く定着していきました。当時、警察組織に女性が加わること自体が社会的に大きな変化であり、採用の報は当時の新聞でも取り上げられました。戦後の混乱期において、女性警官の存在は新しい秩序の象徴でもありました。
当初の職務は主に事務に限られており、逮捕権は与えられていませんでした。
警察官の制服は男女でデザインが大きく異なります。女性の礼服はブレザーにネクタイ・スカートの着用が規定されており、職務上の動きやすさを考慮して膝丈程度のスカートが標準となっています。長い丈では署内外での活動に支障をきたすためです。また、股下のあるキュロットスカートやズボンも用意されており、業務の内容や状況に応じて着用できるようになっています。制服のデザインは時代とともに改訂が重ねられ、機能性と外観の両立が図られてきました。
2000年(平成12年)の男女雇用機会均等法の全面改正に伴い、「婦人警察官」という呼称は「女性警察官」に改められました。その後も採用数は年々増加を続け、2014年4月時点では全国に約1万9800人が在籍し、全警察官の約7.7パーセントを占めるまでになっています。警察庁はさらなる採用拡大を目標として掲げており、女性の幹部登用も進んでいます。