ダイヤモンド原石の日 (記念日 4月22日)

ダイヤモンド原石の日

採掘されたばかりのダイヤモンド原石は、白く濁った石にすぎません。そこから57〜58面のカットを施すことで、あの独特の輝きが生まれます。1919年に数学者マルセル・トルコフスキーが光学理論をもとに設計したラウンドブリリアント・カットは、その完成形です。

4月22日は「ダイヤモンド原石の日」です。兵庫県神戸市に本社を置く株式会社TASAKI(旧:田崎真珠株式会社)が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。TASAKIはダイヤモンドを原石から仕入れ、研磨・デザイン・販売までを一貫して手がける世界的なジュエリーブランドです。4月22日という日付には二つの意味が込められています。4月の誕生石がダイヤモンドであること、そしてダイヤモンド業界では一つの原石を対に割って磨く「ツインダイヤモンド」が慣例となっていることから、「調和」を意味する双子(ツイン)の数字「22」を組み合わせて4月22日としました。

ダイヤモンドは炭素(C)の同素体であり、天然に存在する物質の中で最も硬度が高い鉱物です。日本語では「金剛石(こんごうせき)」とも呼ばれます。その硬さゆえに加工は容易ではなく、人類がダイヤモンドを研磨する技術を確立するまでには長い歴史がありました。インドでの採掘が始まった紀元前7世紀頃から、14世紀のポイントカット、16世紀のローズカット、そして1919年のラウンドブリリアント・カットの理論確立に至るまで、加工技術は約2600年かけて進化してきました。2006年にはGIAが国際基準として「トリプルエクセレント」グレードを導入し、カット品質の評価が世界共通化されました。

「ダイヤの原石」という表現は、現時点では価値が目立たないが、適切な関わり方によって輝きを発揮する可能性を持つ人や物を指す比喩として日常的に使われています。この記念日はその言葉を体現するコンセプトを持ちます。原石が職人の技によって輝きを得るように、女性の人生も日々の積み重ねによって今日より明日へと輝かせることができる、という思想を提唱する日として設定されました。原石そのものの価値と、そこに手を加える技術・意思、この両方が揃ってはじめてダイヤモンドは宝石になります。