アースデー・国際母なる地球デー (記念日 4月22日)

アースデー・国際母なる地球デー

1970年4月22日、アメリカで2000万人が街頭に繰り出しました。工場の煙突から噴き出す煤煙、河川に垂れ流される廃液、農薬による野生動物の大量死——高度経済成長の陰で急激に悪化する環境問題に、市民が声を上げた日です。この日を「アースデー」(Earth Day)として提唱したのは、アメリカの上院議員ゲイロード・ネルソンでした。

その実現を担ったのが、当時スタンフォード大学の大学院生だったデニス・ヘイズです。学生運動が盛んなこの時代に、ヘイズは全米への呼びかけを組織し、史上最大規模の環境デモンストレーションを成功させました。この運動が直接の契機となり、同年12月にアメリカ環境保護庁(EPA)が設立され、翌1971年には大気浄化法が改正されるなど、具体的な政策変化につながっています。

日本語では「アースデイ」「地球の日」とも表記されます。当初は1970年から1990年まで10年に1度の開催でしたが、1991年からは毎年4月22日前後に世界各地でイベントが開かれるようになりました。現在では180か国以上、10億人以上が参加するとされ、世界最大規模の環境イベントに成長しています。

国連はこの動きを正式に制度化しました。2009年の国連総会において、4月22日を「国際母なる地球デー」(International Mother Earth Day)と定め、翌2010年から実施しています。「母なる地球」という表現は多くの国と地域で共通するもので、人間・他の生き物・地球という三者の相互依存を表しています。日本語では「国際マザーアース・デー」とも呼ばれます。日本でも自然保護のシンポジウムや清掃活動など、この日を前後して各地でイベントが開かれており、1970年に一人の上院議員の呼びかけから始まった運動が、半世紀を超えて国連公認の国際記念日として世界に根づいています。