ジャムの日 (記念日 4月20日)

ジャムの日

1910年(明治43年)4月20日、長野県北佐久郡三岡村(現在の小諸市)に暮らす塩川伊一郎が、自ら作った苺ジャムを明治天皇に献上しました。明治初期から細々と続いてきたジャムの製造が、ついに皇室献上品として認められた瞬間です。この歴史的な出来事を起源として、「ジャムの日」は4月20日に定められています。

制定したのは日本ジャム工業組合。全国のジャムメーカーや販売企業で構成するこの団体が、創立50周年を迎えた2015年(平成27年)に記念日として申請し、日本記念日協会に認定・登録されました。ジャムの美味しさや魅力をより多くの人に伝え、需要と消費の拡大を目的としています。

日本でジャムが作られるようになったのは、明治10年(1877年)のことです。東京・新宿にあった勧農局(農商務省の前身)で、イチゴジャムが試験的に売り出されたのが最初とされています。その後1881年(明治14年)に、長野県で塩川伊一郎が缶詰のイチゴジャムを販売し始めました。彼は日本のジャム産業の礎を築いた人物として語り継がれています。

ジャムは砂糖の性質を巧みに利用した保存食です。砂糖が水分を抱え込んで腐敗を遅らせるという仕組みを利用し、果実や果汁に重量比10%から同量程度の砂糖や蜂蜜を加えて加熱濃縮して作られます。砂糖の濃度が高いほど保存性は増し、適切に作られたジャムは長期間保存できます。冷蔵技術も流通インフラも未発達だった時代に、果物をおいしく長く食べるための知恵として各地で親しまれてきた食品です。一般的なジャムは未開封であれば1〜2年程度の賞味期限が設定されており、開封後も冷蔵保存で数週間から数ヶ月は風味を保てます。

小諸市は今もイチゴジャム発祥の地として知られています。