岡山県創立の日 (記念日 4月18日)
1876年(明治9年)4月18日、美作国を管轄していた北条県が岡山県に編入されると同時に、それまで岡山県の一部だった備後国6郡が広島県へ移管されました。この一日の行政再編によって、両県はほぼ現在と同じ姿に整いました。廃藩置県が断行された1871年(明治4年)、旧来の藩や国境を超えた県の統廃合が全国規模で進められています。当初、現在の岡山県域には14もの県が乱立していましたが、同年12月の第1次統合で岡山県・深津県・北条県の3県に集約されました。
美作国(現在の津山市周辺)を中心とする北条県は、津山城内に県庁を置き、独立した行政単位として機能し続けていました。1875年(明治8年)には深津県の後身にあたる小田県が岡山県に合併され、備前・備中・備後の3国が一体となります。しかしこの体制は長続きせず、翌年の第2次府県統合で方針が転換されました。備後国6郡は旧来から結びつきの強い広島県側へ移され、一方で美作国の北条県は岡山県に編入される形で整理されています。
こうして岡山県は備前・備中・美作の3国を範囲とする現在の姿に落ち着きます。南北に長い地形が特徴で、南部の瀬戸内海沿岸は温暖な気候に恵まれ、北部の美作地方は中国山地の山並みが続く内陸型の気候となっています。備前焼や蒜山高原、後楽園など、3つの旧国それぞれに固有の文化や観光資源が残るのは、異なる歴史的背景を持つ地域が一体化した県の成り立ちに由来するといえます。現在の岡山県は面積約7,115平方キロメートル、人口は約190万人(2020年国勢調査)を擁し、農業では白桃・マスカットの産地として全国的な知名度を持ちます。製造業では水島コンビナートが県経済を支える重要な基盤となっており、「岡山県創立の日」は歴史上の節目として広く言及されていますが、県が条例で定めた公式の記念日としての記載は確認されておらず、条例上の記念日としては11月1日の「おかやま教育の日」があります。