愛国者の日 (記念日 9月11日、毎月第3月曜日、4月第3月曜日)

愛国者の日

1775年4月19日の夜明け前、700人のイギリス正規軍がボストン郊外のレキシントン村に現れました。対峙したのは、緊急招集された77人の植民地民兵「ミニットマン」。双方どちらが最初に引き金を引いたか、歴史は今も確かめていませんが、この一発が「世界に響いた銃声」と呼ばれ、アメリカ独立戦争の幕を開けました。愛国者の日(Patriots’ Day)は、この1775年4月19日のレキシントン・コンコードの戦いを記念し、アメリカのマサチューセッツ州・メイン州・ウィスコンシン州で制定されている祝日です。現在は4月の第3月曜日に設定されています。

レキシントンでの小競り合いの後、イギリス軍は武器庫のあるコンコードへ進軍しました。しかしノースブリッジでは約400人の民兵が待ち受けており、イギリス軍は押し返されます。この日1日の死傷者はイギリス側273人、植民地側95人。数の上では圧倒的なイギリス正規軍が大きな損害を受けたこの戦闘は、植民地側に「戦えば勝てる」という確信を与え、独立への機運を一気に高めました。

愛国者の日として最もよく知られる行事が、ボストンマラソンです。1897年に第1回が開催され、アテネ五輪の翌年に始まった近代マラソンの中では世界最古の大会として知られています。愛国者の日に合わせて毎年4月の第3月曜日に開催され、参加には資格タイムの突破が必要なため「選ばれし者のマラソン」とも呼ばれます。1972年には世界の主要マラソン大会として初めて女性の公式参加を認め、スポーツ史にも名を刻みました。

なお、9月11日にも「パトリオット・デー」(Patriot Day)と表記が異なる同名の記念日があります。2002年から実施されており、2001年9月11日の同時多発テロで亡くなった人々を追悼する日です。4月の「Patriots’ Day」と9月の「Patriot Day」は名称が似ていますが、由来も制定の経緯もまったく別の記念日です。