パートナーデー (記念日 4月14日)
「バレンタインデー」から2ヵ月、「ホワイトデー」から1ヵ月後の4月14日。この日を「パートナーデー」に位置づけたのは、佐賀県佐賀市です。1998年(平成10年)3月、佐賀市が「佐賀市女性行動計画パートナーシップ21」を策定した際、男女共同参画をより身近なものとして市民に根づかせる目的で制定された記念日です。名称の「パートナー」は、恋人や配偶者に限らない。家族、友人、職場の同僚——日常の中で支え合う、あらゆる関係性を指しています。感謝を伝える相手に性別や立場の区別を設けないという考え方は、制定の背景にある男女共同参画の理念と一体のものです。単なる贈り物の文化として広めるのではなく、互いを尊重し多様性を認め合う社会の実現を見据えた設計といえます。
佐賀市は毎年4月14日に合わせた具体的な普及活動を継続してきました。市内の公共施設——市役所の各窓口、図書館、公民館、女性センター「アバンセ」などにパートナーデーを告知するポスターやバナーを掲出し、無料のメッセージカードを配布しています。カードには障害のあるアーティストが手がけたイラストが採用されており、地域における多様な社会参加の場を提供するという姿勢が反映されています。こうした活動は市と連携した男女共同参画ネットワークも担い手となり、四半世紀以上にわたって継続されてきました。
制定から25年以上が経過した現在も、佐賀市の政策推進部男女参画課がパートナーデーの窓口を担っています。一地方自治体が定めた記念日でありながら、長期にわたって制度的に維持されてきた背景には、男女共同参画を行政の継続課題として位置づける佐賀市の姿勢があります。バレンタインデー・ホワイトデーという商業的な記念日の文脈を借りながら、そこに社会的な意味を重ねた試みは、地域発の政策啓発の一形態として記録されています。