しろえびせんべいの日 (記念日 4月10日)
「富山湾の宝石」と称されるしろえびは、富山湾の深海200〜300メートルに生息する小型のエビです。透明感のある薄紅色の姿が美しく、加熱しても赤くならないという他のエビにはない特徴を持っています。漁期は4月から11月に限られており、年間漁獲量は400〜500トン程度。漁が成立するのは富山県のみで、神通川沖や庄川沖の深海谷「あいがめ」周辺での小型底曳網漁業によって水揚げされる、まさに富山固有の希少な食材です。水揚げされたしろえびは鮮度が落ちやすく、産地以外では刺身で食べることがほとんどできないほどデリケートな存在です。なお、富山湾沿岸は万葉の時代から「有磯海(ありそうみ)」と呼ばれており、その深海に息づくしろえびは古くから富山の食文化と深く結びついてきました。「しろえびせんべいの日」は4月10日。この日付には、しろえびの漁解禁の月である4月と、後述する商品の発売日という二つの意味が込められています。2016年(平成28年)に日の出屋製菓産業が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。
その記念日の由来となった商品が、富山県南砺市に本社を置く日の出屋製菓産業株式会社の「しろえびせんべい」です。1999年(平成11年)4月10日に発売され、富山湾産のしろえびを贅沢に使い、富山県産のうるち米で焼き上げたせんべいは、さっぱりした塩味とえびの香ばしい風味、パリッとした歯ごたえが特徴です。4月はしろえびの漁解禁の月にあたり、商品の発売もこの時期に合わせたものでした。発売から20年以上が経った今も、富山を代表する土産品として国内外で親しまれており、アメリカの量販店でも販売されるほどの人気を誇ります。