愛知の新たまねぎの日 (記念日 4月10日)
みずみずしくて辛みが少ない。春先に店頭に並ぶ新たまねぎは、普通のたまねぎとは別物と言っていいほど食感や風味が異なります。その新たまねぎの中でも、愛知県産は「収穫後すぐ出荷される」という点で際立った特徴を持っています。貯蔵せずに天日で乾した後、そのまま市場へ届けられるため、鮮度と甘みが格別です。4月10日は「愛知の新たまねぎの日」です。愛知県名古屋市中区に本部を置くJAあいち経済連(愛知県経済農業協同組合連合会)が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。日付は「4・1・0」を「良い(41)たまねぎ(0)」と読む語呂合わせと、愛知の新たまねぎが出荷のピークを迎える時期が重なったことから選ばれています。この日には新たまねぎの無料配布・試食・販売といったイベントが開催され、愛知県産たまねぎのPRが行われます。
愛知県は全国5位のたまねぎ産地で、2023年産の収穫量は2万4,300トンにのぼります。作付面積は468ヘクタールと広くはありませんが、10アール当たりの収量が5,190kgと高く、限られた面積で効率よく生産されているのが特徴です。
産地としては知多半島や渥美半島周辺が中心で、温暖な気候と農家の技術力が高品質なたまねぎを生み出しています。収穫後に貯蔵せずそのまま出荷する工程が、新たまねぎならではのフレッシュな風味を守っています。
新たまねぎが美味しいのは食感だけではありません。たまねぎの辛みのもとである硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。ビタミンB1は疲労回復や不眠の改善に欠かせない栄養素なので、春の疲れが出やすい時期に食べるのにもぴったりです。血糖値を下げたり血液の流れを良くしたりする作用も知られており、毎日の食卓に取り入れたい食材の筆頭と言えます。辛みが少ない新たまねぎは生でも食べやすく、薄切りにしてサラダや酢漬けにするだけで一品できあがります。なお、同じたまねぎにまつわる記念日として、11月2日には「北海道たまねぎの日」があります。「いい(11)オニオン(02)」の語呂合わせで、北海道産たまねぎの出荷ピークに合わせて設けられました。春は愛知、秋冬は北海道と、産地をリレーしながら日本の食卓を支えているのがたまねぎです。