ヨットの日 (記念日 4月10日)
4月10日は「ヨットの日」です。「ヨッ(4)ト(10)」と読む語呂合わせに由来し、ヤマハ発動機株式会社が制定しました。同社はオートバイやスクーターのメーカーとして広く知られていますが、ボート、船外機、漁船、マリンジェットなど、マリン製品の製造においても長い歴史を持っています。ヨットシリーズもその一つで、大型のセーリング・クルーザーから競技用の小型ディンギーまで、幅広いラインナップを展開しています。
「ヨット(yacht)」という言葉は、レジャー用船舶全般を指す広い意味を持っています。大型で豪華な遊行船と、縦帆を持つ小型の帆船という二つの意味が含まれますが、日本では後者の小型帆船を「ヨット」と呼ぶことがほとんどです。ヤマハのヨットシリーズには、キャビン・ベッド・トイレを備えた大型のセーリング・クルーザーと、キャビンのない競技向けのディンギーがあります。なかでもレーシング・ディンギーの頂点に位置する「ヤマハ 470CPG」は全長4.75m、全幅1.73m、完成質量120kg、定員2名という本格仕様で、価格は約230万円です。国体やオリンピックをはじめとする数多くのレースで輝かしい実績を積み重ねてきました。
日本におけるヨットの歴史は、1861年(文久元年)にさかのぼります。長崎で英国人船大工が貿易商オルトの注文で「ファントム号」を建造したのが記録上の始まりとされており、当時の地元紙でも報道されました。同年、外国人たちが開催したヨットレース「長崎レガッタ」も日本初のレースと言われています。その後、1882年(明治15年)には横浜の本牧で日本人の手によって初めてヨットが建造され、神奈川県の葉山で帆走しました。この縁から、葉山港には「日本ヨット発祥の地」と刻まれた記念碑が残されています。
夏季オリンピックでは、帆の表面を流れる風が生む揚力を動力として水上の速さと技術を競う「セーリング」が正式種目となっています。1896年の第1回アテネ大会で種目に加えられましたが、悪天候により実施できず、1900年の第2回パリ大会で初めて競技が行われました。日本がセーリングに参加したのは1936年の第11回ベルリン大会からです。1964年の東京オリンピックでの実施を機にジュニアクラブが各地に設立され、高校・大学の部活動や実業団のクラブ活動として広く普及していきました。
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