フォークソングの日 (記念日 4月9日)

フォークソングの日

アコースティックギター一本で歌われた「神田川」が、1973年のオリコンチャートで100万枚を超えるセールスを記録したとき、日本のポップミュージックは大きく変わりました。その「神田川」を世に送り出したのが、日本クラウン株式会社のポップス系レーベル・PANAM(パナム)です。このPANAMが制定したのが、4月9日の「フォークソングの日」です。

PANAMは1970年3月、演歌・歌謡曲とは一線を画すフォーク・ニューミュージック専門レーベルとして誕生しました。かぐや姫、南こうせつ、イルカ、風といったアーティストを輩出し、オリコンチャートで1位を獲得したアルバムは14枚に上ります。2025年には設立55周年を迎え、シティポップの源流としても近年あらためて注目を集めています。記念日の日付は「フォー(four=4)ク(9)」という語呂合わせに由来します。制定の背景には、全国各地の「フォーク酒場」が活況を呈するなど、フォークソングの新たなブームがあります。フォーク酒場とは、フォークソングを生演奏で楽しめる飲食店のスタイルで、1970年代の学生文化の記憶とともに現代の大人たちにも支持されています。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。

「フォークソング(Folk Song)」の「Folk」はもともと「民謡・民俗」を意味し、アコースティックギターやバンジョーを用いた素朴な演奏スタイルが特徴です。日本では1960年代後半から独自に発展し、「四畳半フォーク」と呼ばれる内省的な作風が若者を引きつけました。やがてニューミュージックへと接続し、現代のJポップの土台のひとつを形成しています。